【西武】栗山巧、気持ちOFF時「相手の目見て」交流…ON時は白球に集中、勝利が最大のサービス

春野キャンプで練習後に即席サイン会を行う西武栗山(撮影・金子真仁)

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西武栗山巧外野手(41)が黒ペンを慣れた様子で扱う。13日、高知・春野キャンプでの練習後に即席サイン会を開いた。色紙に太ペンで書き、次の人がカードと見るや否やキャップを締めて今度は細ペンに。「ありがとうございます」。相手の目をじっと見る。「受け取ったものを返す時は相手の目を見る。自然なことです」と言う。

ここ数年で気付いたことがあるという。「震えてはるファンの人、いますね。声が震えてる人もおるし、手が震えてる人も」。キャンプ第3クールから即席サイン会を増やした。SNS上では名球会メンバーでもあるレジェンドにサインをもらえた感動とともに「震えが止まらない」という人も何人か。震えは目の前の背番号1にしっかりとバレているようだ。

その1時間前にはサインを求められ、断っていた。「練習中に書くのは得意じゃないんですよ。気持ちがONの状態なんで」。場所にもこだわる。「仲間の練習の邪魔をしたくないんで」と目立つ場所では書かない。キャンプ地はサイン会場ではない。鍛錬の場だ。特に歴史的敗北を喫したライオンズにとっては。

球団は選手たちに名刺も用意した。南郷、春野…交通の便が決して良くないキャンプ地に足を運んでくれたファンに、少しでも良い思い出を作ってもらうため。栗山も「キャンプ序盤はなかなか時間なくてずっと心残りで。終盤はできればもっと書きたいです」と16日以降も“生み出せチャンスを”魂でうかがう。

だから震えられると恐縮する。「僕がサイン書く時ってOFFの状態なんです。気軽に声掛けてもらって全然大丈夫です」。敬意には敬意を。人と人との交流の大前提だ。その代わり、ONになればとんでもない集中力で白球に向かう。勝利が最大のファンサービスだから。【金子真仁】

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