<日本ハム3-3ヤクルト>◇22日◇エスコンフィールド
日本ハム新庄剛志監督(53)が就任4年目で“初栄冠”となるオープン戦1位を勝ち取った。
引き分けに終わったヤクルト戦(エスコンフィールド)では開幕へ向けて大きな収穫も得た。今季から内野が天然芝から人工芝に変わったことで、スクイズの打球も“死なない”ことを確認。小技も多用する新庄野球に欠かせないチェックポイントをクリアし、シーズンへの準備も万全だ。
◇ ◇ ◇
やはり、新庄監督はオープン戦“優勝”には興味を示さなかった。デーゲームのヤクルト戦が引き分けに終わり、ナイターで西武が敗れれば15年ぶりのオープン戦1位が確定する状況でも「そんな情報いらない。シーズンならテレビの前にかじりついて(西武戦を見て)大騒ぎですけど」と笑い飛ばして帰路へ。約3時間後に西武が敗れ、非公式戦ながら就任4年目での“初栄冠”となった。
それよりも、この日はうれしい大収穫があった。試合後、自ら試合のポイントを語り出した。2回1死三塁。打者上川畑、走者田宮という状況で仕掛けたスクイズが失敗した場面だ。
新庄監督 上川畑君のスクイズ。去年までは(打球を転がすのは)ピッチャー前でいいよっていうチームの決まり事だった。(内野が)天然芝で(打球が)死ぬから。今年は人工芝になって、どうなるんかなって。案の定、普通に転がってた。いいのが見られました。
上川畑の打球は強めに、投手前へ転がった。昨季までなら天然芝でゴロの勢いも弱まっていたが、今季からは人工芝。打球の勢いは変わらず、三塁走者は本塁でアウトとなった。
試合後のコーチミーティングでは、すぐにスクイズで打球を転がす方向について話し合ったという。「今度は方向をしっかり決める。ちょっと難しくはなりますけどね」とスクイズ時の決まり事を“人工芝仕様”に変更することになった。
昨季までも多用してきた犠打やスクイズなどの小技は、新庄野球にとって肝となる戦術だ。だからこそ、内野の人工芝化は守備だけでなく攻撃面にも大きく関わる。その部分を開幕までにチェックできたことが、オープン戦1位よりもうれしい出来事だった。選手の仕上がりも順調。細かな確認事項も1つずつクリア。本物の初栄冠へ、手応えは増すばかりだ。【木下大輔】