【オイシックス】高山俊“盟友”日本ハム上原健太から勝ち越し打 本拠地開幕戦で勝利もたらす

オイシックス対日本ハム 8回裏、勝ち越しの塁、右前適時打を放ち、ベンチ前で祝福を受けるオイシックス高山(中央)

<イースタン・リーグ:オイシックス5-4日本ハム>◇22日◇新潟

オイシックス高山俊外野手(31)が、“盟友”打ちで本拠地開幕戦で勝利をもたらした。同点で迎えた8回裏1死一、三塁で代打で登場。同じ明大で互いにドラフト1位でNPB入りした日本ハム上原健太投手(30)から勝ち越し打を決めた。昨季に積み上げた41勝のうち33勝を挙げた「ホーム」で、今季もその強さを見せつけた。

高山はただ無心にバットを振り抜いた。勝利が見え始めた8回に追いつかれた直後だった。主将小西が一塁に頭から滑り込む気迫を見せて全員でつないだ1死一、三塁の好機に代打で登場。「最低犠牲フライか、一、二塁間に転がすか」と冷静に分析。カウント2-2からの5球目に内寄りのフォークをうまくすくい、イメージ通りの右前打で決勝点。「ああいう場面で打つために毎日やってる。最高の場面で結果が出た」と胸を張った。

マウンドには、明大の同級生でもある上原が8回から上がった。15年にともに「ドラ1」でNPB入り。「いや別に」と特別な意識は持たないが、譲れない。「上原も頑張ってるし、僕も負けないように必死に食らいついた」。チームとしても本拠地開幕で負けられない一戦で、盟友に引導を渡した。

再戦場所がファーム。お互いに順風満帆なプロ生活とはいかなかった。それでも高山はNPB返り咲きも視野に入れながら、今季から一塁手に挑戦する。「本当に1日1日食らいつくだけ」。やれることは全部やる。その思いで、野球に取り組んできた。

試合後には、昨季に引退し、40歳までプレーした稲葉コーチの引退セレモニーが行われた。「去年の1年しかやってないですけど、見習うことが多くて、こういう選手が40歳まで続けられて、ファンから愛されるんだなと。自分も見習っていきたい」。昨季に強さを見せたホームの開幕戦で、3000人を超えるファンを歓喜させる一打。どこでも注目を浴びることは野球選手の冥利(みょうり)だ。【大島享也】