【日本ハム】「海賊打線」で打ち崩し首位快走 新庄監督こだわり「3番レイエス」で10安打8得点

ロッテ対日本ハム 勝利を収め声援に応える日本ハム新庄監督(撮影・水谷安孝)

<ロッテ0-8日本ハム>◇16日◇ZOZOマリン

日本ハムの「海賊打線」がロッテ投手陣を打ち崩した。新庄剛志監督(53)がこだわった「3番レイエス」が初回に好機を演出して3点を先取し、主導権を奪うと10安打8得点で大勝した。不動の4番野村を故障で欠いても勢いが止まらない攻撃陣は、最近9試合で2桁安打が8度、平均得点が5・6。好調な先発陣と爆発的な攻撃力を兼ね備えて首位を快走し、貯金を今季最多の8とした。

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新庄監督も絶賛の先制攻撃だった。「昨日、言っていたようにレイエス3番で、つながりましたね」。15日オリックス戦から3、4番を入れ替えた。その理由は15日の試合後に「1回に打席が回ってきてほしいので」と説明。先発投手にとって永遠のテーマの立ち上がり。そこで一発長打があり、間違いが許されない大砲助っ人がプレッシャーを与えて打ち崩す、狙い通りの攻撃が初回にできた。

1死一塁から3番レイエスが中前打で一、二塁と好機を広げて、15日は3番だった4番清宮幸が先制右前適時打。指揮官は「今日のヒーローは(三塁コーチの)森本コーチかな。タイミング的にはアウトでも結局(右翼山本が)慌てて(先制の)1点入った。でかかった」とうなずいた。

ムードメーカーでもあるレイエスが1回に打つとチームは勢いづく。さらに相手守備陣のプレッシャーも増す。初回に打席が回るレイエスの魅力が表れた先制攻撃から、終わってみれば10安打8得点。チーム3人目の完封勝利となった山崎の快投も引き出した。

開幕から不動の4番だった野村が左脇腹肉離れで15日に戦線離脱したが、この状況も新庄監督は「(他の選手にとって)チャンスっちゃチャンス」。この日もスタメンに抜てきした細川が4回に今季初安打となる適時打。「昨日良かったんです、バッティング(練習)が。最初は(スタメン予定が)五十幡君だったけど細川君にしようと…なんか、降りてきました」と自身の審美眼と勘ピューターも駆使しながら大きな穴もカバーしている。

指揮官の座右の銘は「努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬」。6日オリックス戦以降の9試合のチーム打率は2割8分7厘と誰が出ても勢いが止まらないのは、過去3年間で指揮官が醸造したチーム全体の強固なメンタリティーも一因だ。チームスローガン「大航海は続く」にちなんだ「海賊打線」は4番不在でも超強力だ。【木下大輔】