【DeNA】蝦名達夫が涙のお立ち台「先日、兄貴を亡くしてしまって…」気迫プレーで攻守に躍動

DeNA対中日 試合後、お立ち台で感極まるDeNA蝦名(撮影・江口和貴)

<DeNA4-0中日>◇22日◇横浜

急死した兄の思いを背負って躍動した。DeNA蝦名達夫外野手(27)が攻守に躍動し、お立ち台で涙があふれた。「先日、兄貴を亡くしてしまって、突然だったので…。チームを離れてしまった。兄の分もやらなきゃいけないと思ってる。思い切ってやりました」と、何度も言葉に詰まりながらも、兄の思いを言葉に出した。

試合後には改めて胸中を明かした。「本当に突然の出来事だったので亡くなったという実感も湧いてなかったんですけど、日に日に湧いてきて…。今日はそれが感情として出たかなと」と涙のわけを説明した。

蝦名にとっては野球を始めるきっかけにもなった憧れの存在で、兄の後を追うように同じ青森商に進学。「兄が高校のときに試合を見に行ってそれが楽しくて野球の楽しさを知りました」とプロ野球選手としての原点のような存在だった。

この日は5月5日の中日戦(バンテリンドーム)以来、12試合ぶりにスタメン。兄を亡くしてからの初めてのスタメンだった。気持ちがプレーに表れた。1点リードの1回2死一、二塁、中日マラーの初球149キロ直球を積極果敢にスイング。鋭い当たりで三遊間を破り、約1カ月ぶりの打点となる適時打を決めた。

4回先頭、6回無死一塁でも安打を放ち、今季2度目の猛打賞で激しい外野手争いで猛アピールした。

さらに右翼守備でもスーパープレーを連発した。2回先頭、カリステのライト線への飛球を背走しながら好捕し、そのままフェンス激突。ボールはつかんだまま、気迫あふれるプレーにスタンドからは拍手で包まれた。

4回先頭でも田中の右中間への飛球にダイビングキャッチ。躍動感あふれるプレーで先発の2年目・石田裕をもり立てた。

三浦大輔監督(51)も蝦名のプレーぶりに「思いや心情を考えると、非常につらいことだと思うんですけど、それをグラウンドで見せずグッと自分の心の中に秘めて試合に臨んでくれてますし、プレーしてくれていますし。つらいことだと思いますけど、しっかりプレーで届けてるのかなという思いです」と丁寧に言葉を選びながら、たたえた。

横浜スタジアムでは試合後、ナイターでもデーゲームでも必ず室内練習場でティー打撃など、バットを振ってから帰る姿がある。「(兄にも)喜んでもらえてるかなと。続けていくことが大事だと思うし、兄貴もそれを期待していると思う。もっともっといい結果を出せるように頑張っていきたい」と誓った蝦名。天国の兄にも届くように、ひたむきにプレーし続けていく。

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