<広島2-5阪神>◇30日◇マツダスタジアム
難敵右腕突破の口火を切ったのは、阪神近本光司外野手(30)のバットだった。0-1の5回2死二塁。森下の外寄りのカットボールにうまくバットを合わせ、中前に鋭く打ち返した。
「(村上)頌樹が粘り強く投げてくれていたので、早く追いつきたかった」。同じ淡路島出身のかわいい後輩へ、勇気100倍の同点打。地元での合同トレで新球スライダーの助言を送るなど、今季の大活躍をサポート。同じマツダスタジアムでの開幕戦でも村上を援護する3安打を放っていた。どこまでも頼れるアニキだ。ここから中野の安打、森下の“決勝2点打”(敵失)とつながった。「カウント3-1でストライクを投げてくるだろうと思っていた。結果的に点になったので、よかったです」と冷静に振り返った。
決して絶好調とはいえないシーズンでも、61安打でリーグトップをいく。通算1000安打の節目まで、あと「6」と迫った。これが出場854試合目。初代ミスタータイガースの藤村富美男の864試合を抜く球団日本人最速記録へ、着々と数字を減らしている。一振り、一振りへの注目度が高まるばかり。カウントダウンが進む。【柏原誠】