元横浜日本一監督の権藤博氏(86=日刊スポーツ評論家)が3日、中日での現役時代に名勝負を繰り広げ、この日訃報が届いた巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんを悼んだ。
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長嶋さんは雲の上の人だったけど、「ゴンちゃん、ゴンちゃん」といつも気軽に声をかけてくれました。ミスターが3学年上だから「権藤」や「ゴン」でいいのに「ゴンちゃん、疲れ取れたかい?」って。とにかくよく打たれたから、私のことが好きだったのかも知れないね。ランナーだった長嶋さんがファウルで一塁に戻る時も、マウンド付近を通って「はあぃ、ゴンちゃん、頑張れよっ」って。
とにかく超偉大で別格で対等に戦えたかなと感じたのは、私が横浜の監督を務めた98~00年の3年だけです。横浜は優勝、3位、3位で長嶋さんの巨人は3位、2位、優勝。良い勝負ができたことが思い出です。
最後に会ったのは、私が侍ジャパンの投手コーチを務めた第4回WBCから帰ってきた17年春、巨人の宮崎キャンプだったと思います。今回は体調が悪いとは聞いていたけど、ミスターのことだから特別なリハビリをやって、必ず復活すると思っていました。普通の人だったら、号外が出ることも、総理大臣がコメントを出すこともない。これが本当の巨星落つですよ。寂しいなんてもんじゃない。