<西武3-2日本ハム>◇28日◇ベルーナドーム
パ・リーグ首位の日本ハムが、西武に痛恨の逆転負けを喫し、2位オリックスとのゲーム差が1・5に縮まった。1点勝ち越した直後の8回、4番手河野が1死二塁とされ、5番手玉井が2死一、二塁から長谷川に逆転となる2点適時三塁打を浴びた。惜敗も、打線は今季わずか2被弾だった好投手隅田から1試合2本塁打を放ち攻略。悔しい敗戦からの収獲を生かし、29日西武戦で5カード連続の勝ち越しを狙う。
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酷暑のせめぎ合いは、土俵際でうっちゃられた。追い付かれ勝ち越してからの逆転負け。新庄監督は「惜しかったねぇ。いいゲームでしたけど。まあ(西武が)粘り強かったですよ。いい流れですけど、向こうもいい流れで来ていたから。あと1回ぐらい欲しかった(笑い)。9回じゃなくて」と“おまけ”の10回があればと、悔やんだ。
先に流れをつかんだのは新庄監督だった。まず3回先頭で、万波が初球ストレートをバックスクリーンに放り込んだ。7回に追い付かれた直後の8回先頭では、水谷が5号ソロで一時勝ち越し。好投手隅田に今季初めて1試合2発を浴びせた。指揮官は「よそが打てないピッチャーに強いでしょ。勝ちにつなげたかったですけどね」。前日の今井に続き2夜連続で好投手攻略も、勝ちきれなかった。
「ぶっちゃけ作戦」は的中した。新庄監督が事前に好投手隅田攻略へ「チェンジアップ待ち70%」と狙いを暴露していた通り、8回の水谷の本塁打は隅田のチェンジアップを捉えてのものだった。水谷は「狙ってました。チェンジアップがいいピッチャー。狙っても打てるボールではないんですけど、その中でも浮いた球を1球で仕留められたのは良かったと思います」。打った後に球種を聞いた指揮官は「チェンジアップなんですって(笑い)。うわ、今日これでいけるんじゃないかな、っていう気持ちにはなりましたけどね」。終盤の1発で、勝利を手中におさめたはずだった。
6月6日以来22日ぶりに2位とのゲーム差が1・5に縮まったが、長いシーズン、こういう時もある。新庄監督は「全部勝てるわけがないし。全部負けるわけもないし。生まれた時から今日は負ける日なんですよって決まってたような、ね。そうやって切り替えていきます」。29日西武戦はしっかり勝って、5カード連続勝ち越しで、6月を締める。【永野高輔】