<ロッテ3-12ソフトバンク>◇6日◇ZOZOマリン
ソフトバンク野村勇内野手(28)が自己最多に並ぶ10号3ランを放ち、今季最多の17安打で12得点大勝をけん引した。2ケタ本塁打はルーキーだった22年以来3年ぶり。昨季0本塁打と苦しんだ男が、残り44試合を残してキャリアハイ更新間近だ。「まだタイなので。もう1本で早く超えられるように」。日本ハムとは0ゲーム差のままで首位をキープした。
5-0の5回2死一、二塁で石川柊の直球を左中間スタンドに運んだ。乱調だった右腕にトドメを刺す1発。「久々に芯に当たりました」。試合前練習では近藤から「顔が近づいてる」と投手寄りになっていた姿勢を指摘された。「アドバイスをもらったので意識してやろうかなと」。遠くを見つめる意識が奏功して自画自賛のアーチ。4回にも左前適時打で1試合4打点は自己最多だった。「4打点はうれしいです」。声を弾ませた。
22年は右腕から4本、左腕から6本だったが今季は正反対。左腕から4本で右腕から6本目のアーチになった。相手先発が左腕時にスタメン出場が多かったが今では関係ない。野村自身は「誤差じゃないですかね」と意識していなかったが、3年前からの成長が数字に表れている。シーズン序盤に山川からアドバイスされた「究極の前さばき」でインパクトポイントを極端に前へ。「それが僕は打ちやすい」と軸を持って堂々と打席に立っている。
試合前のフリー打撃では打撃投手が変化球をミックスして野村に投じる。過去3年間、苦手にしてきた変化球打ちが上達したのは理由があった。小久保監督は「今日は牧原も勇も試合前からすごい打球を打ってた」とニンマリ。安打、打点、盗塁でキャリアハイを更新する野村が、本塁打も塗り替える。【只松憲】