中日中田翔内野手(36)が15日、バンテリンドーム内で引退会見を行った。スーツ姿で登場し、ドラゴンズへ「拾っていただいた中日ドラゴンズに対してまったく貢献できなかった」と悔しい思いを口にした。
テレビの代表質問は以下の通り。
(テレビ)
-引退を決断した時期と理由を
「時期ですか。1カ月前ぐらいですかね。本当にこの1軍の舞台で生き残るために全力でやっている中で、自分の日々、野球をやっている中で、自分自身が満足いくスイングができないだとか、思い通りに体が動かないというのを感じてきた中で、これ以上チームに迷惑を掛けられないなというのもありまして、そういう決断を自分自身で下しました」
-プロ生活を振り返って
「日本ハムから始まり、正直、日本ハムに中田翔という選手を育ててもらったと思っていますし、その後はジャイアンツ、こうやってドラゴンズ、本当にたくさんの方にお世話になりましたし、3球団とも僕個人的には大好きなチームなので、そういうチームのユニホームを着られてすごく幸せだったなというふうに思います」
-けがと向き合う時間も長かった
「昨年、体重をここまで落として、まだ何年も野球をやりたいという思いはすごく強かったんですけど、情けないことにあまり回復もせず、なんかひどくなっていっている一方だなというのも、自分自身すごく感じていましたし、最後の方は何て言えばいいのか分からないんですけれど、自分自身でどうしようもできない状態ではあったというか、そういう感じでしたかね、最後は」
-プロ生活で悔いはあるか。
「プロ18年間やってきた中で、はっきり言って、うまくいかなかったことの方が多かったかもしれませんし、でも、そういう厳しい世界とは重々、自分自身、承知した上で、こうやって野球人生を続けてきた中で、悔い…、一つ上げるんであれば、最後にこうやって拾っていただいた中日ドラゴンズに対してまったく貢献できなかったというのは、ファンのみなさんに対しても申し訳ない思いでいっぱいですし、自分自身、すごく悔しい思いはすごく強いなという気持ちです」
-プロ野球生活はどういうものだった
「僕から野球を取れば何も残らないですし、小さい時から野球をやってきた中で、野球を通していろんな方と交流を持ってくることができましたし、僕にとっては、本当に野球というものは宝物だったというか、今まで野球ありきの人生を送ってきているので、これから野球がなくなると考えるともちろん不安もありますけれど、すごくこうして野球に携われて、すごく幸せだったというふうには今、思います」
-これまでのプレーなど印象に残っているシーンは
「ドラゴンズに来て、思い出というか、それを出せばキリがないんですけど、ドラゴンズに来て初めてお立ち台に立ったときというのは、あの歓声であったり、自分自身の気持ちを含め、あの日というのは特別な1日になりましたし、まさかあれが最後になるとは思っていなかったんですけど、ドラゴンズファンの皆さんの声援というのは一生忘れないと思います」
-多くのファンへ
「どなたというより、最後こうしてユニホームを着させてくれたドラゴンズの球団関係者だったり、スタッフの皆さんに感謝していますし、何度も言うように、最後、ドラゴンズのユニホームで野球人生に幕を閉じられることについてはすごく幸せなことだと思います」
-豪快なスイングからの本塁打が魅力だった。本塁打への思いは。
「球場の雰囲気と、一気に一発で変えられるのはホームランだと思っているので、ホームランに対してのこだわりも若い時から強かったですし、ファンの皆さんもそこに対して期待もしてくださっていたと思いますし、本当はもっともっとホームランを打ちたかったですし、この球場でもたくさんホームランをファンの皆さんの前でお見せしたかったという気持ちは強いんですけど、僕にとってホームランは本当に特別なものというか、あのベースを、グラウンドを一周している時の気持ちと言いますか、あれは本当にホームランを打ったことのある人間にしか分からない感覚だと思うので、正直なところもっともっとグラウンドを周りたかったなと思いますけれど」
-今後はどういう形で野球界と関わっていきたいか
「そうですね、これからのことはまったく決めてもいないので、まだどうなるか分からないですけれど、正直、この2~3年、きつい、精神的にもいろいろ考える時期が長かった分、こういうことを言っていいのか分からないですけれど、はっきり言って野球を嫌いになりかけていた自分がいたんですけど、やっぱり最後にもう1度野球を好きになって終わりたいという気持ちが強いですし、野球にどういう形で携わっていけるか分からないですけれど、今はやっぱりドラゴンズで一緒にともにしたチームメート、先輩後輩いますけど、純粋にこれからはいちファンとして、まだシーズンは残っているので、それまで僕もできる限り全力で挑みながら、その後はいちファンとしてドラゴンズの選手、中日ドラゴンズというチームを全力で応援していけたらいいなという風に思っています」