<DeNA1-2阪神>◇27日◇横浜
阪神が引き分けを挟んで4連勝を飾り、優勝マジックを13とした。
これで2カード連続の勝ち越し。巨人が敗れれば、マジックはさらに減って12となる。
1軍初先発となった阪神の育成ルーキー早川太貴投手(25)が、球団初の快挙を成し遂げた。5回2安打無失点、77球の力投で初白星。育成入団選手の1軍先発は球団初で、ルーキーイヤーでの白星も初となった。
初回、2回と3者凡退。4回無死一塁で、足を気にするしぐさを見せて一時治療のためにベンチに戻るも、再びマウンドへ。直後のオースティン、佐野、山本をそれぞれ内野ゴロに打ち取ると、5回1死二塁のピンチもしのいだ。
打線もルーキーをしっかり援護。4回1死一塁から、大山悠輔内野手(30)が左中間を破る先制適時二塁打。さらに続く熊谷敬宥内野手(29)も中前に鮮やかにはじき返し、2点を先制した。
7回には2番手岡留英貴投手(25)が1死から筒香にソロ本塁打を浴び、1点を返されたが最少失点。近づく優勝への道中で、ルーキーの白星を守り抜いた。
▼ルーキー早川が初先発でプロ初勝利。早川は育成ドラフト3位で入団し、7月13日に支配下登録。育成出身の新人で白星を挙げたのは、23年の松井(巨人=1勝)と松山(中日=1勝)以来7人目で、阪神では初めて。そのうち先発で勝ったのは13年宮川(楽天)18年大竹(ソフトバンク)23年松井に次ぎ4人目。早川も含め4人とも初先発の試合で白星を挙げている。
▼阪神の育成ドラフト3位の新人・早川がプロ初先発で勝ち投手になった。阪神の育成ドラフト出身投手では、10年2位の島本が通算12勝を挙げているが、すべて救援。育成ドラフト出身では先発も新人で勝利投手になったのも初めてだ。
▼早川の背番号は31。阪神では掛布雅之が背負った(74~88年=選手、16、17年=2軍監督)ことで知られるが、球団では主に野手の番号で、投手では41~43年の玉置(安居)玉一、67年の平山英雄に次いで3人目。先発は67年5月23日中日戦(甲子園)の平山以来だった。玉置は内野手と兼任で投手は42年だけ。以後は野手としてプレーした。平山は66年の一次ドラフト2位(1位は江夏豊)で入団し、通算8勝を挙げているが、背番号31だった新人年は未勝利。勝利投手は42年の玉置(1勝)のみで、早川は背番号31で勝った83年ぶりの投手にもなった。
◆早川太貴(はやかわ・だいき)1999年(平11)12月18日生まれ。北海道・江別市出身。大麻高から小樽商科大に進学。卒業後は北広島市役所で働き、社会人クラブチームのウイン北広島と北広島市職労野球部(軟式)に所属。トライアウトを経て昨季はウエスタン・リーグくふうハヤテでプレー。2軍阪神戦で21イニング連続無失点を記録した。24年育成ドラフト3位で阪神に入団し7月13日にに支配下昇格。2軍戦16試合に登板し主に先発で8勝1敗、防御率2・82。右投げ右打ち。185センチ、95キロ。支配下昇格後の今季推定年俸は420万円。
◆国立大出身の主な選手 東大出身が6人おり、65年に大洋に入団した新治伸治が通算9勝。67年に中日入団の井出峻は1勝したのちに外野手へ転向し、通算359試合に出場。最近では18年に日本ハムに入団し、ヤクルトでも登板した宮台康平がいる。他には京大出身の田中英祐(ロッテ)、筑波大出身の渡辺正和(ダイエー)杉本友(ヤクルト)藤井淳志(中日)、東学大出身の栗山英樹(ヤクルト)加藤武治(日本ハム)など。現役の支配下選手では早川の他に、佐藤隼輔(西武=筑波大)佐藤啓介(広島=静岡大)がいる。