【DeNA】森唯斗が移籍後初勝利「やってきたことが無駄じゃなかった」グラブたたき感情むき出し

DeNA対阪神 笑顔でポーズを決めるDeNA森唯(撮影・たえ見朱実)

<DeNA5-4阪神>◇28日◇横浜

これが漢の意地だ。DeNA森唯斗投手(33)が何度もグラブをたたいて感情をむき出しにする。1回2死二塁、阪神佐藤輝に先制2ランを浴びるも「あそこで吹っ切れました」と燃えた。3回以降は3イニング連続で3者凡退。5回2失点と役割を果たした。家族が見守る前での今季初登板で、先発としては2年ぶりとなる移籍後初勝利を収め「感謝したい人もいっぱいいますし、今までやってきたことが無駄じゃなかったと思えるゲームでした」とうなずいた。

「僕ってベテランですかね?」。ファーム調整中、DOCKでぽつりとつぶやいた。投手では三嶋に次ぐ年長者。しかしソフトバンクの若手時代には40歳近いそうそうたるベテランたちを目の当たりにしてきた。「和田さんとか摂津さんとか五十嵐さんとか…。上の人たちにも勝ちたいけど、めちゃくちゃ練習している。それを見てたらやらないといけないと思いますし、長くやる人はそういう人だなと」。33歳、気持ちはまだ若い。当時の強烈な印象は今も自らの根底にある。

2軍暮らしが長くても我慢してじっとチャンスを待った。まだ薄暗い朝早くから走って、トレーニングしてきた。全ては1軍で輝くため。そんな33歳の粘投で「横浜漢祭」として開催された3連戦3戦目で初勝利。チームは阪神を相手に約3カ月ぶりの白星で連敗を7で止めた。「もがいているのが絶対にプラスになると思ってやるしかない。ユニホームを脱ぐまではもがきます」。その姿勢は伝染する。残り27試合、チームももがき続ける。【小早川宗一郎】