<DeNA5-4阪神>◇28日◇横浜
阪神伊原陵人投手(25)が新人王争いの正念場を迎えた。初の1試合2発を許し、5回3失点で7敗目。自身6連敗。6月8日のオリックス戦(甲子園)で5勝目を挙げてから白星をつかめていない。同じ新人の早川が勝つなど、次の先発候補も控えており、再調整となる可能性もある。残り26試合であと何回先発し、結果を残すことができるか。
本塁打の出やすい横浜スタジアムでは致命的な失投だった。2回、内角を狙った松尾へのスライダーが真ん中に入り、左翼席最上段まで飛ばされる同点2ラン。4回は高く浮いた直球をオースティンに右方向に運ばれた。2-3の5回限りで交代を告げられた。
バスへと歩く背番号18の表情は当然ながら厳しかった。「高さ、コースだったり、頑張るところを頑張らないとこういう結果になるな、と感じました。まだまだ力不足です。何回も何回も同じようなことをしていては話にならない。反省して、とにかく一生懸命やるだけだと思う」とはっきりした口調で話した。
本来の精度は欠いているものの、勝てていない間も大荒れの試合はない。それでもドラフト1位左腕は「点を取られている時点でゲームを作るとかの問題ではない。先制してくれているのに勝ち越したままバトンを渡せない。5回、6回を投げきれないと」と先発として自戒を口にする。
藤川監督は「1年目ですからね。走り続けて。まず最後まで故障なく乗り切ることじゃないですかね」と来年以降のことも考えて、見守っている。ヤクルトの中継ぎ・荘司らとの新人王争いが注目されるが、無理を強いるような起用はしないとみられる。
何より、ポストシーズンでも不可欠な戦力だ。実質2カ月で破竹の5勝を挙げた前半戦。そして苦しみながら役割を果たそうと踏ん張ってきた後半戦。すべての経験が伊原の糧になる。【柏原誠】