【西武】相手のブルペンデー崩せず長打数は12球団ワーストに 右打者並ぶ中軸が無死満塁生かせず

西武対オリックス 8回表、投手の交代を告げにマウンドに向かう西武西口監督(左)(撮影・滝沢徹郎)

<オリックス7-1西武>◇30日◇ベルーナドーム

5位西武が3位オリックスに連敗した。逆転CS進出を目指す立場で、極めて痛い連敗。7投手の継投による相手のブルペンデー。1得点のみだった。

西口文也監督(52)は「打てそうな選手を使っていこうと思う」とし、1番に平沼翔太外野手(28)、2番に山村崇嘉内野手(22)と左打者2人をスタメン起用した。

その平沼が3安打し、唯一の適時打&唯一の長打となる三塁打を放った。「ブルペンデーなんで、複数打席で考えるっていうよりは代打みたいな気持ち、というか代打みたいなアプローチで打席に入りました」と振り返った。

6回、4番手才木に対してその平沼と山村が連打し、3番の外崎修汰内野手(32)もしぶとくつないだ。シングルヒット3本で無死満塁。左翼席の西武ファンたちからは「チャンステーマ4」が始まった。

4点を追う展開。でも、ここでようやく反撃が始まりそうだ-…のはずだった。頼りの4番タイラー・ネビン外野手(28)がフォークに空振り三振すると、5番レアンドロ・セデーニョ内野手(27)も同じように空振り三振に。

6番の渡部聖弥外野手(22)は初球を力ないライトフライに。歓声はオリックスファンのものに入れ替わった。

試合前から老若男女問わず叫んで気合が入っていた西武ファンもボルテージをますます上げていた。

8分30秒、チャンステーマ4が熱く歌われ続けた。でも0点だった。

208本。この日で楽天に抜かれて12球団ワーストとなったこの数字は、西武の長打数だ。

3ランで先制され、シングルをつないでも追いつけない-。西武の負けパターンが凝縮されたような夜になった。

30・3%。西武の長打のうち左打者が締める割合になる。55本中8本。本塁打のうち左打者が締める割合だ。8本のうち7本を、現在故障明けで2軍戦に復帰したばかりの西川愛也外野手(26)が打っている。

くしくも右腕投手に対して左打者が作ったチャンスを、右打者が生かせなかった構図に。球団内には「右や左の前に、まず直球を1球ではじけない選手がまだ多い」と指摘する声もありながら「相手が警戒する左打者が1人いるだけでも違う」との意見もある。

西口監督は「今のところ右打者が必然的に多くなってしまう」と話したことがある。もう8月になり、シーズン中には変化させるのが難しい編成上の特徴でもある。やりくりの日々が続く。【金子真仁】