【阪神】森下翔太「ベンチ見ても誰も喜んでくれなくて」聖地静まりかえった後に…フェア判定V打

阪神対巨人 7回裏阪神2死二塁、森下は左越え適時三塁打を放つ(撮影・加藤哉)

<阪神5-4巨人>◇31日◇甲子園

超速Vへ、もうノンストップや! 阪神が今季最後の甲子園巨人戦で2連勝を飾り、マジックを2つ減らして7とした。2点を追う7回裏、4連打4得点であっさり逆転。3番森下翔太外野手(25)が決勝適時三塁打で主役を担った。3回には2戦連続の先制打で3戦連続打点もマーク。単打、二塁打、三塁打と大暴れして、75打点でキャリアハイを更新した。チームは今季最多タイの貯金29で2位巨人に今季最大16ゲーム差。最短9月5日のXデーへ、突っ走る。

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聖地が一瞬、静まりかえった。2点差を追いついた直後の7回2死二塁。森下が左翼へ大飛球を打ち上げた。巨人左翼手の若林がフェンスにぶつかりながらグラブを伸ばす。捕球したのか否か。とまどった観客は息をのんだ。ボールは一度グラブに入ったあと、地面にポトリ。「微妙な感じだったので、ベンチを見ても誰も喜んでくれなくて寂しかったです…(笑い)」。審判がフェアのジェスチャーをした瞬間、虎党はようやく大歓声を上げた。

「1点勝負になると思っていたので、あそこで絶対決めたいなと思っていた。甲子園のすごさをこの3試合ですごく感じています」

今季最後の甲子園での「伝統の一戦」。7回表に逆転され、1-3で裏の攻撃を迎えた。2死一塁から1番近本が39打席ぶりの安打となる左翼線二塁打を放ち、二、三塁。2番中野の中堅正面へのライナーが2点二塁打となって同点。そして、3番森下が内角直球を仕留め、適時三塁打で決勝点を奪取した。「ああいう場面でのタイムリーがクリーンアップの役割。期待に応えられた」。4番佐藤輝も適時二塁打を決め、4連打で4得点。首位独走の強さが際立つ逆転劇だった。

森下は3回1死一、二塁でも先制の左前適時打を放っていた。6回は先頭で左翼線二塁打。本塁打が出ればサイクル安打という大暴れで打線を引っ張った。2試合連続の先制打で74打点目を記録し、キャリアハイを更新した。29日ぶりの甲子園ゲームとなったカード初戦から3試合連続打点。リーグ単独2位の打点を75まで伸ばし「1つ1つキャリアハイをつくっていくのは大事。もっと伸ばせるように」と力を込めた。

個人の成績はあまり気にしないが、打点にはこだわる。「チームの勝利に直結するので意識している」。17度目の決勝打は両リーグ単独トップ。持ち前の勝負強さに磨きをかけている。

チームは後半戦11カード連続で負け越しなし。2位巨人とのゲーム差は今季最大の16に広がった。藤川監督は「チームが連動している。(甲子園では)レギュラーシーズン最後の伝統の一戦で、ファンの方と一緒に戦えたんじゃないかな」とうなずいた。

森下はお立ち台で高らかに宣言した。「優勝まで突っ走ります」。さあ、歓喜の瞬間はもう間近だ。【塚本光】

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