【ソフトバンク】守護神・杉山一樹の覚悟「勝利につなげていくため」連覇へ勝負の9月もフル回転

ソフトバンク杉山一樹(2025年8月29日撮影)

ソフトバンクの守護神、杉山一樹投手(27)がラストスパートでのフル回転を誓った。今季はキャリア最多55試合に登板し、10ホールド、22セーブ、防御率1・83。6月からクローザーを務め、リーグ3位、トップと4差のセーブ数で投手陣を支えてきた。チームは2位の日本ハムと1ゲーム差のデッドヒート。最速160キロの剛腕がリーグ連覇を目指して残り1カ月も最終回を締めまくる。

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杉山は静かに闘志を燃やしていた。節目30セーブまで残り8。シーズン残り25試合で射程圏内も「30セーブ…。でも正直、ここまできたら、そんなこと言ってられないです」と冷静に語った。大台目前も守護神は泰然自若。「でも、自分がセーブを挙げているということはチームが勝っているということ。30セーブは結果的にそうなればいい」と無欲で腕を振り続ける。

杉山の奮闘はチームを上昇気流に乗せてきた。6月の交流戦でオスナが不振と上半身のコンディション不良などで戦線離脱。杉山が代役クローザーに指名され、同10日の巨人戦で9回を任されて以降はセーブシチュエーションで1度も失敗がない。中盤の首位浮上の原動力になった。今季はキャリア最多55試合に登板し、10ホールド、22セーブ、防御率1・83。胸を張れる数字を残してきた。

開幕から約2カ月半遅れでクローザー抜てきも、22セーブはリーグ3位。トップは西武平良の26、2位はオリックス・マチャドの23で逆転セーブ王の可能性すらある。タイトル獲得ならばプロ7年目で初めて。さらには初の60試合登板も目前に控える状況だ。「登板数も自分が投げるということは勝っているということ。なので登板数とセーブ数がチームの勝利につなげていくために伸ばしていけたらいいですね」。7回は藤井、8回は松本裕、9回は杉山の盤石勝ちパターン。「いつでもどこでも投げます」と話してきた最速160キロ右腕は、勝負の9月戦線でもフル回転を誓った。

8月27日の楽天戦(秋田)で21セーブ目をあげた際には、珍しく感情を爆発させて喜んだ。「あの時は本当にうれしかったです。自分も打たれてチームは4連敗中でしたし、先発の大津も頑張ってくれていたので」。2位の日本ハムとは1差。いよいよ連覇に向けてラストスパートに突入する。「状態に関しては、めちゃくちゃいいです」。頼れる守護神、杉山が勝ち試合を締めまくる。【只松憲】

◆杉山一樹(すぎやま・かずき)1997年(平9)12月7日生まれ、静岡市出身。駿河総合-三菱重工広島を経て18年ドラフト2位で入団。21年5月11日のロッテ戦では自己最速160キロを計測。グラブには「牛一頭」「世界遺産になりたい」「男は鶏胸肉(とりむねにく)」「潰れてからが筋トレ」など過去にユーモアな言葉を刻んできた。1軍通算は143試合に登板し、10勝8敗、26ホールド、23セーブ、防御率3・22(1日時点)。今季推定年俸は4000万円。192センチ、107キロ。右投げ右打ち。

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