【都市対抗野球】西部ガス・村田健が7回無失点快投、5年ぶり勝利もたらし初戦突破に貢献

西部ガス対日立製作所 先発した西部ガス・村田(撮影・柴田隆二)  

<都市対抗野球:西部ガス4-0日立製作所>◇第6日◇2日◇東京ドーム◇1回戦

西部ガス(福岡市)の村田健投手(31=東農大)が、7回無失点の快投で5年ぶりの都市対抗勝利をもたらした。

日立製作所(日立)打線を散発5安打に封じた。低めに集めた直球とスライダーのコンビネーションがさえ渡り「自分でも記憶にない」と毎回の12奪三振を挙げた。入社10年目の31歳が都市対抗の舞台で輝いた。

マウンド上の姿にどこか見覚えがあった。公式ガイドブックを照らして記憶をたどると、記者の大学時代の同級生の友作さんの弟だった。

学生時代の兄の口癖は「日本で満足しないで、海外に出なきゃ」「やりたいことはやらないと、すぐに年を取るぞ」だった。米国留学や中東カタール・ドバイでインターンをするなど海外志向が強く、現在は東京都内の離島の高校を志願して英語教師として教壇に立つ。型にはまらないアクティブな姿に、記者も少なからず影響を受けた。

村田はルーテル学院(熊本)時代に本格的に投手を始め、東農大では自己最速148キロに到達。西部ガスに入社後1年目に150キロをマークするが、安定感に欠けるとオーバースローからサイドスローに転向した。投球フォームを変えることは大きな決断だったに違いないが、現状に満足せずリスク承知の上で思い切って挑み、いまや自己最速152キロに到達。補強選手としても含めると9年連続で社会人最高峰の舞台に立つ選手に上り詰めた。

「世界に羽ばたくタイプだった兄と自分は逆ですが」と謙遜するが、ブルドーザーのように選んだ道を突き進む姿は兄と重なる。最高成績ベスト8を更新する上で、右腕の活躍が鍵を握りそうだ。【平山連】

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