<ロッテ-日本ハム>◇2日◇ZOZOマリン
日本ハム伊藤大海投手(28)は初回から大ピンチを招いた。ZOZOマリンらしく常時13メートル前後の強風だった立ち上がり。やや制球もまとまらず、2死二塁から死球、四球で満塁とされた。そして、6番山本にはフルカウント。ボール球は許されない場面で、選んだのは外角低めへのスライダー。打ち損じた山本を捕邪飛に仕留めて、スコアボードに「0」を刻んだ。
同球場での先発は4月15日以来だった。経験はあってもアジャストするまでは苦労するはずのグラウンドコンディション。それでも勝負どころで意図したボールが投げられるのがエースたるゆえんだ。2回も1死二塁と得点圏に進まれたが、連続三振で切り抜けた。その直後の3回に打線が一挙5得点。踏ん張った先に、ご褒美のようなビッグイニングが待っていた。
その裏は3者連続三振と打線の援護に応えたのも、さすがだった。2回1死からの5者連続三振で、奪三振数も「162」まで伸ばし、キャリアハイを更新。初の最多奪三振タイトルも視野に入ってきた。昨季は9月に4戦4勝で「9月は“ストロングフィニッシュ(力強く締めくくる)”じゃないですけど、いいイメージ」という伊藤。今季はリーグ優勝が手に届く位置での9月戦線。その初戦から力強い投球だった。【木下大輔】