<巨人-ヤクルト>◇2日◇京セラドーム大阪
5回表の守備で右翼に向かった時だった。「いいぞ! いいぞ! らいと!」。京セラドーム大阪の右翼席に陣取った応援団からのエールに、巨人中山礼都内野手(23)は深々とお辞儀をした。いつも以上に、声援が心に響いただろう。
2日前、悪夢を見た右翼だった。8月31日の甲子園での阪神戦、3-4と逆転を許した直後の7回2死三塁で、佐藤輝の打球が高々と舞い上がった。浜風に乗って落球の位置が移動していく。守備範囲だった中山は目測を誤り、芝生に大きく跳ねたボールはスタンドイン。エンタイトル二塁打となり、追加点を与えるプレーになった。
本職は内野手だが、シーズン途中から外野に挑戦している。左翼で出場を重ね、8月23日からは右翼でスタメン。阿部監督は「守備範囲が広いっていうデータもしっかり出ている」と起用を続けてきた。判断ミスから2日後のこの日も、6番で右翼を守らせた。
1点ビハインドの4回だった。2死で迎えた第2打席には、ヤクルト奥川の150キロ直球を強振。10試合ぶりの同点6号アーチが届いた先も右翼だった。「2死無走者だったので長打を狙っていました。最高の結果になって良かったです」。受け取ったファンからのエールを力に戦う。【阿部健吾】