<都市対抗野球:王子6-2ヤマハ>◇第11日◇7日◇東京ドーム◇準決勝
王子(春日井市)が17年ぶりの決勝進出を決めた。1点ビハインドの8回2死から攻撃がつながりを見せた。1-1と試合を振り出しに戻すと、なおも2死二、三塁のチャンスで代打で登場した大杉諒暢内野手(30=中部学院大)に決勝3ランが飛び出した。
カウント1-1からの3球目、高めに浮いたフォークを狙いすましたかのように引っ張った。チャンスに強い巧打の内野手が値千金の1発。ダイヤモンドを回りながら何度も右手を力強く突き上げ、三塁ベースを回ったあたりで両手でピースサイン。満面に笑みがこぼれた。
試合後は文句なしのヒーローに選ばれて「ホームランをそんなに打たない選手なんですけど、うれしくてピースが出ました」と喜びをかみしめた。聞き手を務めた児童から「野球をやっていてよかったと思うことは何ですか」と質問を受けると「このような多くの人々に感動や…、感動を与えられてよかったです」と誇らしそうに言った。
04年以来の優勝が見えてきた。相手は初優勝を狙う三菱自動車岡崎(岡崎市)。東海勢でしのぎを削ってきたライバルだが、ここまできたら譲るつもりはない。三塁側スタンドに詰めかけた応援団に向け、大杉は「明日も一体となって、全員で優勝しましょう」と力強く呼びかけた。