【阪神】藤川監督「向かう方向がある。もう1回作り上げていく」15カードぶり負け越しも先見る

阪神対DeNA 阪神先発の伊藤将(撮影・上田博志)

<阪神1-6DeNA>◇10日◇甲子園

3位DeNAとはCSで対戦する可能性があるだけに、痛い2連敗かと思われた。

7日の優勝決定後は、18イニングで1点止まりで、負け越しは実に15カードぶり。だが、藤川球児監督(45)は敗戦を受け止めながらも、もっと先のポストシーズンを見ていた。

「最後、勝つのが難しくなると(ファンが帰って)スタンドに空きが出てしまって、勝負師としては悔しいですけど。向かう方向があるということで。もう1回、(チームを)つくり上げていくところですね」

中野と坂本を休ませ、打線を大幅入れ替えた。今季初めて2番に捕手梅野を入れて、二遊間は植田と熊谷。高卒3年目の井坪も「7番左翼」でプロ3度目のスタメンで起用した。初回に早速、梅野の二塁打と佐藤輝の適時二塁打で先制。だがその後は“フレッシュ打線”がつながらず、先発東に単独の13勝目を献上してしまった。並んでいた才木の最多勝を援護できなかったのは残念だが、指揮官はしっかり狙いをもって、このゲームに臨んでいた。

「勝ち負けがあるんですけど、自分たちが向かうところはこの向こう側。そこに向けて、しっかりとチームを1回、洗濯して、それからまた強いチームに仕上げていく」。リーグの頂点に立った今、次の目標はCS突破と日本一だ。「洗濯」という表現を用い、戦力の洗い直し、掘り起こしでさらに強固なチームをつくり上げる考えを明かした。

「次は勢いが必要になるステージが待っている」。短期決戦を勝ち抜くために必要な「勢い」をこの日確かに感じた。「楠本なり、井坪なり、今日の梅野のように。今まで出ていた選手が少し休養を取りながら、この1カ月、すごい勢いできた選手が出てくれば、非常にその時に心強い」。大きく引き離されたセの2位以下は、CSに捨て身でくる可能性がある。はね返すためには、もっと強くなっていないといけない。期待する戦力は9・7の優勝メンバーだけでない。「1、2軍というか、SGL含めて全部使って、探しに入る。仕上げにいくという作業ですから」。頂点を奪うべく、残り15試合で最強チームを作り直す。【磯綾乃】

▽阪神畠(8回に3番手で登板。満塁とされたが、4戦連続無失点)「ビハインドでいって、ああいう感じはよくないです。無失点でも、いい流れをチームに持ってこれなかったのは反省です」

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