<楽天3-2日本ハム>◇17日◇楽天モバイルパーク
エースの気迫投も、勝利を呼び込むことができなかった。日本ハム伊藤大海投手(28)は、4回に打球が左足を直撃したが、志願して続投し7回6安打2失点と好投。それでもチームは延長11回にサヨナラ負け。18日は、3・5ゲーム差に広がった首位ソフトバンクとの直接対決に挑む。
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エースの自覚を示した。伊藤は同点で迎えた4回、黒川の痛烈な打球がワンバウンドで左足つま先に直撃した。だが数分の治療後、マウンドに戻って4球の投球練習を終えると、加藤投手コーチに“いける”とばかりにうなずいた。試合後、「腫れ? あっても言わないです。折れててもやりますけど」と言った。
踏み出す左足だけに影響はあったが、それでも1死一塁から宗山、浅村に連打を浴びて失った1点のみに抑えた。7回まで投げて2失点。マウンドで、チームを鼓舞し続けた。
続投は志願だった。新庄監督は「次の登板もあるから、代え時迷ったんですけど本人が『投げたい』って」。その上で負傷後3イニングを無失点でしのいだことに「腫れ? そりゃあるでしょ。でも、ピッチング自体は力感無く、逆に良かったんじゃないかな。コントロールも良かったし」と、痛みを抱えながら立て直す投球をたたえた。
球団幹部によると検査は受けるが、次回登板には影響はない見込みだという。ゲーム差は3・5に広がったが、18日は首位ソフトバンクとの直接対決。先発する北山へ、伊藤は「みんな同じ気持ちで戦って、同じ方向を見てます。明日も頑張ってほしい」とエール。逆境こそが見えないパワーを呼び覚ます。【永野高輔】