明大の久野悠斗が左肘手術から復活「人生で大きな糧に」3番手で2回無失点 東京6大学野球

明大対東大 7回から登板した明大・久野(撮影・柴田隆二)  

<東京6大学野球:明大10ー0東大>◇第2週2日◇21日◇神宮

明大が東大に2連勝で勝ち点を挙げた。

最速152キロ左腕、久野悠斗投手(4年=報徳学園)が、昨年4月に受けた左肘のトミー・ジョン手術とクリーニング手術から復帰登板を果たした。8点リードで迎えた7回に3番手としてマウンドにあがると、真っすぐを軸に2回を2安打無失点に抑えた。「まだ決め球が甘かったり、まっすぐに力強さが足りなくて、自分の中ではちょっと納得のいかないピッチングではあったんですが、落ち着いて投げることができました」。安堵(あんど)の表情を浮かべた。

23年秋季リーグ戦以来の神宮のマウンドを、しっかりと踏み締めた。「懐かしいというか。普段の練習とかオープン戦で見ている景色とは全然違う。感慨深いものがありました」。頭に浮かぶのはリハビリの苦しかった期間。同期の選手たちの活躍を見るたび、「情けないな…と思うことが多くて。落ち込みました」。今春の復帰を目指し、前を向くと、「足元の土台から見直した」と、上半身、下半身。肘のトレーニングに体幹と強化した。この日の最速は139キロで「全然スピードが戻っていない。そこが悩みどころ」とは言うが、戸塚俊美監督(61)は「きっちりストライクで勝負ができている。それはたいしたもんだな、と思います」と合格点を与えた。

苦しみもがきながらもつかみ取った復活の舞台。「人生の中で大きな糧になったかなと思います」と久野。これからまた1つずつ積み重ね、もっと強い投手に成長する。