立大・小林隼翔はストイックさが魅力「遊びたいとか思わない」支えは女手ひとつで育ててくれた母

法大対立大 決勝本塁打を打った立大・小林隼は笑顔を見せる(撮影・柴田隆二)  

<東京6大学野球:立大2-0法大>◇第2週第3日◇22日◇神宮

立大・小林隼翔内野手(2年=広陵)は、どこにいても変わらないストイックさが魅力だ。

「自分、全く遊んだりしないんですよ」。その真面目さは、関東に拠点を移した大学でも揺るがない。大学野球で求められる自主性も自分のやり方でこなし、食事は油物を避け、足りない栄養はサプリで補う。昨年リーグ戦で初めて経験した疲労には、銭湯や治療に通うなど、試行錯誤で体を整え、最高のコンディションを保つことを心がけている。

支えとなっているのが、女手ひとつで育ててくれた母優さんだ。野球部のルールでアルバイトは禁止のため、学業と野球に必要な費用は母からの仕送りに支えてもらっている。「申し訳ないって気持ちがあるので」と口にするが、治療で必要なことを伝えると「お金のことは気にしないで」と背中を押してくれる。「野球はお金がかかるので負担をかけてしまっている。必ずプロになってそこで活躍して、返したいです」と感謝を胸に、夢を忘れず日々努力を重ねている。

リーグ戦で出席できなかった授業を除けば、単位も着実に取得している。「自分はプロに行って活躍してメジャーまで行きたいっていう夢がある。遊びたいとか思わないですし、空いている時間は勉強に費やしています」と、真面目な人柄がにじむ。

1年春から遊撃の定位置をつかんだ小林隼。この日は一振りで今秋初の勝ち点となる殊勲の1発を放ち、努力の結晶を示した。すでに中心選手となった真面目な20歳。8年ぶりの王座奪還へ、強い立教を支える屋台骨となる。【24年アマチュア野球担当=佐瀬百合子】