<ソフトバンク-オリックス>◇22日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が「2番DH」で1軍に帰ってきた。初回1死で迎えた第1打席。「柳田悠岐」のアナウンスに大きな拍手が響いた。約5カ月ぶりの戦列復帰だ。鷹党もこの瞬間を待ち望んでいた。ただ、結果は見逃し三振に倒れた。2球で追い込まれ、フルカウントからの6球目。オリックス・エスピノーザの真ん中低めツーシームに手が出なかった。
気持ちは高ぶっていた。試合前のフリー打撃で快音を連発。バックスクリーンへ放り込むなど、代名詞のフルスイングを披露した。久しぶりの1軍舞台に「転校生の気分」と“ギータ節”も飛ばした。状態は「普通ぐらいには上がっている。(試合に)出たらドキドキすると思います」。今季でプロ15年目。チーム最年長プレーヤーが少しソワソワしていた。
道のりは長かった。4月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で右すね付近に自打球が直撃。「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」の診断を受け、同12日に出場選手登録を抹消された。「ケガのキャリアハイでした」。約2週間は私生活にも支障が出るほどの激痛に苦しんだ。当初は5月上旬頃の復帰見込みも、大幅に遅れた。それでも「修行と思って」。弱音を吐かず、前を向き続けた。8月29日のウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)から実戦復帰。16試合の2軍戦に出場し、シーズン最終盤にようやく間に合わせた。
チームの優勝マジックは1桁台に突入し、リーグ連覇のカウントダウンが進む。百戦錬磨の背番号9が、Vへのラストピースとなる。【佐藤究】