<日本ハム0-7楽天>◇23日◇エスコンフィールド
日本ハム宮西尚生投手(40)がNPB史上4人目の通算900試合登板を果たした。3点を追う5回1死一、二塁で3番手として登板。楽天のルーキー宗山に四球を与え満塁とし、続く代打フランコに左犠飛を打たれ4点目を許したところで交代した。初登板から900試合連続リリーフ登板は史上初。リリーフで900試合登板は岩瀬(中日)の1001試合に次いで2人目の快記録となった。本拠最終戦は完敗も、残り6試合での逆転優勝を狙う。
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宮西が本拠地エスコンフィールドで、またも大きなメモリアル登板を果たした。5回1死一、二塁の場面で、新庄監督から直々にボールを渡された。伝えられたのは「“愉しんで”笑顔で投げろ」。宮西は「…って言われたけど、全然愉しめなかった(笑い)。必死やったね」。最初の相手は18歳年下のルーキー宗山。フルカウントから外角低めへの直球が外れ四球を与えた。1死満塁となり、フランコに左犠飛を打たれ1点を失ったところでマウンドを4番手玉井に託した。試合後、ホーム最終戦のセレモニーでマイクを渡されると「悔しいです!」と絶叫した。
敗れはしたが、偉大な数字を刻んだ鉄腕のメモリアルを、新庄監督も喜んだ。降板の際はベンチで直接、記念ボードを持って出迎えた。指揮官は「すごいですよね。最初に梨田監督が初登板を投げさせて。そこから栗山さんが300、400、500、600、700って宮西君を信じて。僕が800、900…」。さらに「1000、2000行きたいですけどね。もう素晴らしいとしか言えないし、よくそんなに投げられたなって」と、たたえた。
21日ロッテ戦では9回にブルペンで準備していたが、9回1死一塁から併殺打で試合が終わったため出番がなかった。本拠地最終戦で記録を刻み「ここ9年ぐらいなかったリーグ優勝争いの切羽詰まった中で達成できたというところが、チームメートにも、後輩たちにも、裏方さんにも感謝です」と、思いを口にした。
今後は1軍登録抹消も、敵地での残り6戦に同行する。新庄監督は「クライマックス(CS)、日本シリーズへ向けて、宮西君はブルペンで選手たちに声をかけてアドバイスをしてもらう役目をしてもらいます」と新ミッションを与えた。宮西は「厳しい登板が続いていたので、違う形で必要とされているのは良かった」。逆転優勝目指し“精神的リリーバー”として奮闘しながら、CSへの準備を整える。【永野高輔】