<社会人野球日本選手権・近畿地区最終予選:日本製鉄瀬戸内6-1サムティ>◇3回戦◇24日◇わかさスタジアム京都
4大会ぶり18度目の本大会出場を狙う日本製鉄瀬戸内が快勝し、27日に日本生命との代表決定戦に臨む。
柔道男子66キロ級で21年東京、24年パリ五輪2連覇の阿部一二三(28)、女子52キロ級で東京大会金メダルの詩(25=ともにパーク24)のいとこが能力を発揮した。詩と同学年の「3番左翼」の広田太陽外野手(24=立命大)が、2安打3打点。4回1死でチーム初安打の右翼越え先制V弾。7回1死満塁では中前適時打を放ち、一塁塁上で、ガッツポーズでほえた。米田真樹監督(45)は「人一倍努力している」とうなずいた。
今夏の都市対抗には詩が現地観戦した。今でも定期的に連絡を取り合い、食事を囲む間柄だ。
175センチ、77キロで、抜群の身体能力の高さが売り。走れば50メートル走5・9秒、ウエートの重量はチーム随一の重さをを持ち上げる。「『レフト前ヒットしかないやろ』と思わせて、ガチーンと打つギャップです」と広田は笑う。信条は、「(金メダリストと)同じ血筋やったら、俺もできる」。立命大4年では打率1割台と苦しんだが、トレーニングにいそしんだ社会人で日の目を浴びた。広田の活躍は、親族にとって「オリンピックと同じ土俵のように盛り上がる」一大行事だ。
同社は15年ぶり2大大会W出場へあと1勝とした。「細身ですけど、大きく飛ばせます」と胸を張る広田は、予選5割超えの打撃をひっさげて、最後の1勝を追いかける。【中島麗】