【阪神】藤川監督「金丸で来るならうちは…」新人王獲得へリーグV貢献ドラ1左腕を先発指名

投内連係の練習をする阪神伊原(撮影・上山淳一)

阪神藤川球児監督(45)が伊原陵人投手(25)の新人王獲得を猛烈にプッシュした。28日の中日戦(甲子園)の先発に指名し、「可能性があればチャレンジして欲しい」とアピールを期待した。プロ1年目の今季は、先発、リリーフで104イニングを投げ、5勝1ホールドでリーグVに貢献。指揮官の思いに応え、ドラフト1位左腕が23年村上頌樹以来の栄誉を勝ち取る。

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レギュラーシーズンも残り4試合。甲子園で行われた全体練習で投内連係に取り組むルーキー左腕を、藤川監督は優しい目で見つめた。

「ファンの人も含めてこの先に向けた見方と、その日のゲームの楽しみ方と、個人タイトルの楽しみ方を見てもらいながら。(中日)第3戦は向こうは金丸投手で来るなら、うちは伊原でいこうと思っているので」。9月に入ってリリーフに配置してきた伊原に新人王獲得へアピールの舞台を与えた。

「イニング数を最後、頑張れば、もしかしたらチャンスがあるかもしれない。1年間頑張り続けた新人選手は伊原が一番じゃないかな。勝たせなければいけない中でずっと戦い続けた。リーグ優勝に導いた存在。伊原がふさわしいかなと思ってるんです」

伊原は開幕1軍入りして、リリーフで滑り出し、先発に転向。才木、村上に次ぐチーム3番手の16試合に先発して5勝をチームにもたらした。先発、リリーフでフル回転し、規定投球回には未達も104イニングを積み上げた。就任1年目でリーグ制覇を手にした指揮官は「伊原という存在は非常に大きい」と両リーグ史上最速優勝に導いたピースとして認める。

セ・リーグの新人王争いは混戦模様。投手ではヤクルト荘司やDeNA宮城がリリーフとして奮闘。野手では捕手の中日石伊らの名前が挙がる。「順位が1位で戦うのと、Bクラスで戦う新人王ってちょっと違うんですよね」。重圧の中で投げ抜いた左腕を強くプッシュした。

28日に対戦する金丸とは8月7日に対戦。ドラフト1位対決は相手に軍配が上がった。「最後にまたいいピッチングが見たいですね」と指揮官は期待する。球団の新人王獲得は23年村上以来。伊原が期待に応えれば、栄誉に前進するとともにポストシーズンの戦力としても最高のアピールになる。【伊東大介】

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