<西武5-4日本ハム>◇25日◇ベルーナドーム
日本ハム新庄剛志監督(53)は、いちるの望みをかけてリクエストした。1点を追う9回2死一塁。代打野村佑希内野手(25)は遊ゴロでも一塁へ全力疾走。際どいタイミングだったが、結果は覆られなかった。ベンチ前で待っていた指揮官は、きびすを返してベルーナドーム名物の長い階段を上った。
もう負けられない中での3連敗。出迎えた報道陣に息を切らしながら「もう何もないよ。誰が打たれたとか、そんなのは。全員で1つのゲームを取りに行くだけ」と言葉を絞り出した。
まさかの逆転負け。4点リードの7回に暗転した。守備の乱れもあって2点差に迫られ、なお2死一、三塁からネビンに逆転18号3ランが飛び出した。「相手の方が力が上だった。あそこで打てるかって。素晴らしい。滝沢君もね、いいプレーあったし。みんなよくやりました」。全力でぶつかりあった相手を、たたえることしかできなかった。
敗戦から27分後、仙台では首位ソフトバンクが勝って優勝マジックを2とされた。26日にもV逸が決まる状況となったが、新庄監督は「ウチは最後までやる、全力で」と言い切った。可能性がある限り、死力を尽くす。【木下大輔】