<西武5-8日本ハム>◇26日◇ベルーナドーム
西武のAクラス入りの可能性が今季136試合目にして消滅した。昨季は同117試合目での消滅だった。7試合を残し、3年連続でのBクラスが確定した。
昨季は借金42という歴史的敗北を喫し、再建期にある。昨季から比べれば着実に前進し、この日終了時点で借金は11。しかし勝利を求めるファンの声は決して少なくなく、来季への課題改善は急務となる。
すでに昨季の数字をクリアしたとはいえ、得点数は12球団ワーストの387点。打力不足は顕著で、決して長距離打者ではないタイラー・ネビン外野手(28)に頼る部分が多かった。
ネビンは一塁を守った。一方で一般的に打力が求められることが多い三塁、左翼、DHで起用された選手たちがネビンと競うような結果を出せなかった。
三塁には外崎修汰内野手(32)を二塁からコンバート。不慣れで失策も多く、敗戦に直結するミスも。ライバルと目された佐藤龍世内野手(28)は寝坊騒動もあり開幕2軍に。好結果を出すも一度も1軍に呼ばれず、6月半ばに金銭トレードで中日へ移籍した。
約1カ月後に三塁候補のJ・D・デービス内野手(32)を獲得するも、本領発揮の前に故障で戦線離脱した。山村崇嘉内野手(22)はまだ攻守に安定しない。
DHでは4番候補で獲得したレアンドロ・セデーニョ内野手(27)が大不振。ようやく9月に打ち始めたが、すでにチームの借金はかさんでいた。中村剛也内野手(42)栗山巧外野手(42)の両ベテランも低調。2軍で本塁打を量産していた、当時育成選手の仲三河優太外野手(22)の支配下登録も外国人選手の見極めと重なっていたのか、7月下旬になった。
左翼ではドラフト2位ルーキーの渡部聖弥外野手(23)が開幕から好調も、故障離脱が相次ぎ、その間に“代役”となった選手たちはなかなか安打を打てなかった。
ネビン残留はすでに決定。中堅の西川愛也外野手(26)、二遊間の滝沢夏央内野手(22)と次世代のセンターラインが固まりつつあるだけに、特に三塁とDHの強化は必須になる。
投手陣では平良海馬投手(25)をリリーフに再転向させ、先行逃げ切りのスタイルを確立させた。今井達也投手(27)隅田知一郎投手(26)らが好調の前半戦はチームも上位にいた。
最大の収穫は山田陽翔投手(21)の活躍だ。高卒2年目まではファームでもパッとしない数字だったが、3年目の今季はリリーフに転向し、春先には一気に必勝リレーに抜てきされた。肝の強さと独特の球筋で多くのピンチを切り抜け、試合終盤での高い適性を披露。経験者組もそろう中で、大役に抜てきし好投に導いた西口文也監督(52)や投手コーチたちの決断が光った。【金子真仁】