<巨人4-2中日>◇30日◇東京ドーム
マー君が金字塔を打ち立てた。巨人田中将大投手(36)が9月30日の中日戦(東京ドーム)に先発して6回4安打2失点で今季3勝目をマーク。大台まで“あとひとつ”としてから4度目の挑戦で史上4人目の日米通算200勝を達成した。近年は故障にも苦しみ、21年の日本球界復帰後は5年間で通算23勝。プロ19年目の今季も4月3日の中日戦(バンテリンドーム)で移籍後初登板&初勝利を飾ったが、3カ月以上の2軍暮らしも経験した。苦しみながらチーム142試合目で大偉業を達成した。
◇ ◇ ◇
<田中将の主な勝利>
◆初勝利(07年4月18日ソフトバンク戦)杉内に投げ勝ち、松中から3三振を奪うなど高卒新人では99年松坂(西武=15個)以来の13奪三振。初完投も記録した。デビュー4試合目での1勝に「プロで勝つのは本当に難しいので、4試合目に勝てたのは早い」。
◆初完封(同6月13日中日戦)被安打6、奪三振9。150球を投げ9回2死満塁のピンチも井端を空振り三振。「最終回は真っすぐばかりでいって野村監督に怒られたので、ちょっと複雑です」。
◆巨人戦初登板勝利(同6月26日)高橋由に2本塁打を浴びるも味方打線が10得点。祖父の代から巨人ファンで「あのジャイアンツを抑えて本当に自信になります」。
◆神の子(同8月3日ソフトバンク戦)4回表までに5失点も味方の逆転で粘り勝ち。野村監督は「マー君、神の子、不思議な子。何点取られるか投げ続けさせたら、天から神が降りてきた。不思議の国のマー君。先祖代々、何かあるんだろうな。そういう星の下に生まれている」。
◆北海道初勝利(08年5月4日日本ハム戦)ビジター選手としては札幌ドームで初となるヒーローインタビュー。「ここが地元かなという思いです。たくさん喜んでもらえるように、頑張っていきたいです」。
◆ダルに勝つ(09年8月7日日本ハム戦)3度目の投げ合いで初勝利。7回に降雨で37分間の中断があったが「ダルさんに『そのまま投げろ』って言われ」再開後に2人ともマウンドに立った。日本では4度投げ合い1勝3敗(米国では1度あり勝敗なし)。
◆甲子園初勝利(10年5月16日阪神戦)駒大苫小牧時代に優勝を経験した甲子園で初勝利。6回にはプロ初の適時安打を放つ。「阪神ファンの方の声援はすごかったですけど(高校時代も)こういう感じだったな、って」と原点回帰。
◆初の毎回奪三振(11年5月20日ヤクルト戦)交流戦新記録の1試合15奪三振。「振ってくる打者でも、いいところに投げれば三振が取れるかな」と青木、バレンティンから2個ずつ。
◆50勝(同6月1日広島戦)高卒5年目で50勝。「あまり節目とは考えていません。去年のうちにクリアしないといけなかった」。
◆1試合18奪三振(同8月27日ソフトバンク戦)内川、小久保から各3個など毎回奪三振。南海時代を通じソフトバンクから18奪三振以上の投手は初めて。「三振を取れるという雰囲気はありました」。
◆マー君対佑ちゃん(同9月10日日本ハム戦)06年夏の甲子園決勝で投げ合った斎藤佑樹とKスタ宮城で先発対決し完投勝利。田中は「ぎっしりとお客さんが詰まった中で投げられたのは野球人として幸せ」。斎藤は「これが4年間の差だなと素直に思いますね」。斎藤との対決は通算3戦3勝だった。
◆延長戦完封(12年8月26日日本ハム戦)10回裏、岡島のサヨナラ安打で自己初のスコア1-0完封。無四死球。「今日、良くても肯定的な記事は書かないでください。来週を見てください」。
◆大谷と先発対決(13年9月6日日本ハム戦)11奪三振で完投勝利(大谷は勝敗なし)。投げ合いについて「何も(意識は)なかった」。開幕20連勝。
◆24勝0敗(同10月8日オリックス戦)プロ野球史上初めて無敗の最多勝投手に。開幕24連勝、連続シーズン28連勝のプロ野球記録をマーク。「いつもシーズン前に、今年は負けずに終えるぞという気持ちを持ってやってます。24勝挙げられたのは、びっくり」。
◆大リーグ初勝利(14年4月4日ブルージェイズ戦)移籍後初登板。日米100勝も同時に達成。「初戦でいい形を出すことができたというのが一番じゃないかなと。もちろん、1試合だけではダメだと思う」。
◆日米34連勝(同年5月14日メッツ戦)大リーグ移籍後初完封を無四死球で記録し、米デビュー6連勝。12年8月26日の日本ハム戦から日本28連勝のまま渡米し、日米34連勝(43試合連続負けなし)となった。「まだ成功かどうかは早過ぎると思う。7年契約をしているので、その期間しっかり働いてどう評価してくださるか」。同20日カブス戦で初黒星を喫し、連勝ストップ。
◆マダックス(17年4月27日レッドソックス戦)97球、被安打3、無四死球。100球未満で完封する「マダックス」達成。相手先発はセール。「9割はセールが勝つと、みんな思っていたんじゃないですか。10割かもしれないな。それを覆したいなと思って」。
◆日米150勝(同9月14日オリオールズ戦)278試合で到達。日本の記録と比べると(1)スタルヒン236試合(2)藤本英雄265試合に次ぐ3位に相当し、2リーグ制後の入団選手では松坂大輔の285試合を抜く最速。「この世界に入ったときは200勝とか、そういう数字はすごく遠い数字だと思っていた」。
◆11年連続2桁勝利(19年8月27日マリナーズ戦)菊池に投げ勝ち日本人投手初となる6年連続2桁勝利。日本時代からは通算11年連続2桁勝利。
◆日本8年ぶり勝利(21年4月24日西武戦)お立ち台で「ただいま!」。日本だけでは歴代2位タイとなる177試合目で通算100勝に到達した。
◆巨人移籍後初勝利(25年4月3日中日戦)23年8月以来の白星。小学生時代にバッテリーを組んだ坂本の2犠飛で援護を受け「2人して少し存在感を出せたかなと思います」。