<阪神6-2ヤクルト>◇2日◇甲子園
最終戦で阪神藤川球児監督(45)の好演出が光った。今季での現役引退を決めた原口文仁内野手(33)を7回に大山の代打で送ると、一塁守備へ。9回には原口のかつてのポジション、捕手として送り出した。マウンドには捕手時代にバッテリーを組んだ同学年の岩貞祐太投手(34)をセッティング。球場のボルテージを上げた。
「彼が入団したときに捕手でスタートをしているということがありましたから。展開さえ向けば、ということはありましたけど、運を呼び込むためにいろいろなことを準備をしていると。何も考えずにはなかなかできないですね。彼が頑張ってきたことがここで、そういう瞬間が訪れたんじゃないですか」。現役時代もかぶる後輩へ、最高の舞台を作り上げた。
打線では4番を主戦場として佐藤輝明内野手(26)を3番に起用。39本塁打99打点で最終戦を迎えた主砲に初回から打席をプレゼントした。佐藤輝は初回1死三塁で先制犠飛を放ち、100打点に到達。5回1死二塁では右翼スタンドへ特大の40号2ランを突き刺し、球団生え抜きでは掛布OB会長以来の40発100打点をクリアさせた。
「前日に記者さんから打順を上げることも、ということがあり、その後部屋に戻って少し考えて、今日の午前中ぐらいには決めていた。これも運が向くといいますか、彼が運を引き寄せる準備をして、最終的にそこに到達するというところですから。ファンの方も喜ばしい1日になったんじゃないですかね」
指揮官のタクトが、23年優勝時に並ぶシーズン85勝とともにスタンドに熱狂を呼び寄せた。