疲れた姿を1度も見せない完璧な手本/田中将大を知る男たち

20年2月、ヤンキース春季キャンプでキャッチボールする田中(左)とコール

<田中将大を知る男たち>(後編)

【ヤンキース時代の盟友 ヒガシオカ捕手&コール投手】

巨人田中将大投手(36)が日米通算200勝を達成した。「田中将大を知る男たち」と題し、2回にわたってレジェンド右腕の素顔に迫る。後編は、ヤンキース時代の盟友たち。

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ヤンキース時代の盟友たちが、着実に勝ち星を積み重ねた田中将の強みを語った。バッテリーを組むことが多かったカイル・ヒガシオカ捕手(35=現レンジャーズ)は「プロ意識が素晴らしかった」と回顧し、練習に取り組む姿勢をたたえた。

「規律正しい姿をずっと示していた。誰でも『今日は疲れたから、リラックスしたい』って思う時がある。でも彼は1度も見せなかった。必要なことを必ずやって、成功につなげる。どんな選手でも、それは最高の資質の1つ。彼はその完璧な手本だった」

1年目から6年連続2ケタ勝利を挙げ、メジャー通算78勝46敗。同捕手は田中将の“変化”も強調した。

「年を重ねるにつれて球の強さは落ちていたけど、対応して、素晴らしい投球を続けていた。スプリットやスライダーを多く使ったり、コースにうまく散らしたりして。この順応力こそが、長年高いレベルで投げ続けられた理由だと思う」

奪三振王2度、サイ・ヤング賞1度などを誇るゲリット・コール投手(35)は、公私ともに仲良しの1人だった。田中将を「マスターピッチャー」と称し、その訳を説明した。

「何をしたいのか、打者をどう攻めたいのかを完璧に理解し、コントロールも抜群。同じフォームを繰り返すことに集中し、すべての動きが同じに見えるように、打者に錯覚を与えていた。その点で本当に優れていたと思う。どうやっていたのか、何度か彼に話を聞いて、参考になったよ」

緻密さが際立っていたヤンキース時代。ヒガシオカは言った。「彼のボールを受けることができて光栄に思うよ」。メジャーでもしっかりと「タナカ」の足跡を残した。【斎藤庸裕】

【前編はこちら】星野監督の怒号 楽天日本一「最後は将大だな」