【阪神】佐藤輝明、デュプランティエの150キロ完璧に打ち砕く特大アーチ CS本番へ備え万全

シート打撃でデュプランティエから本塁打を放つ佐藤輝(撮影・上田博志)

ファンのみんなに見せてあげたかった~。阪神佐藤輝明内野手(26)が11日、甲子園で行われたシート打撃で中堅右に特大アーチ。デュプランティエの150キロを完璧に打ち砕いた。40号を打った2日のシーズン最終ヤクルト戦以来9日ぶりの試合形式だったが、“41号”を含むマルチ安打で好調キープをアピール。さらに森下翔太外野手(25)が3安打、大山悠輔内野手(30)は5安打と中軸トリオが空いた実戦間隔の不安を一掃した。15日のCSファイナルステージ開幕(甲子園)が待ち切れない!

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練習とは思えない緊張感があった。シート打撃で対峙(たいじ)した佐藤輝とデュプランティエの真剣勝負。2球目の150キロを振り抜くと、打球は甲高い音を残して中堅右に飛び込んだ。無観客の甲子園に阪神ナインの「わお!」「おお!」の声が響いた。実戦形式は2日のヤクルトとのシーズン最終戦以来9日ぶりだったが、好調キープを示す“41号”アーチ。他球団を震え上がらせた2冠の威光はそのままだった。

佐藤輝ら主力野手はこの日から宮崎でのフェニックスリーグに参加して、総仕上げする予定だった。だが台風接近による悪天候が予想されたため、急きょプランをキャンセル。代わりにV戦士同士のぜいたくなガチンコ勝負が設定された。

「いい速球に、いい反応ができた」と振り返ったが、一番収穫を感じたのはデュプランティエと対戦できたことだという。快速球と鋭い変化球を誇るNPB屈指の奪三振マシンの球筋で実戦感覚を確認できた。だから、6打席で特大弾を含む2安打の好結果にも無関心。「あまり関係ないんじゃないですか。速い球を見られたのでよかったです」と満足げだった。

打たれた右腕も脱帽した。「ちょっと(佐藤輝と)話したら、初球の直球に少し遅れたので早めにタイミングを取って前で打とうとしたらしい。それをできる人は多くない。素晴らしいアプローチだよ」。互いに有益な時間となった。

その後、デュプランティエと2度対戦。バットを真っ二つに折られながらの中前打。3打席目は149キロの直球で空振り三振。この時期なかなかできない1軍レベルのガチンコ対決は絶好の調整となったようだ。

4番に加え、この日は3番森下が3安打、5番大山が5安打と状態の良さをアピール。藤川監督も目を細めた。「みんなが短期決戦に備えてどういう状態に持っていけるか。1本出て乗っていけるか、感覚がずれていないか。打席数が必要になる。その意味ではいい練習になったのでは」。

阪神の練習終了後すぐ、午後2時から横浜スタジアムでCSファーストステージが開幕した。初戦を制したのはDeNA。ただ、阪神が今見ているのは相手ではない。佐藤輝は「もうしっかり準備して、しっかりプレーするというところですね」ときりり。本番までの残り3日間、万全の備えに集中する。【柏原誠】

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