阪神藤川球児監督(45)の笑顔は、どこか余裕さえ感じさせた。「自分たちが、自分たちの本拠地で、自分たちの野球をする。非常に楽しみです」。リーグ優勝を果たした阪神が、聖地甲子園で王者の戦いを見せる。CSファイナルステージでも、いつも通りの野球をするだけだ。
前日12日、CSファーストステージ第2戦が行われ、対戦相手がDeNAに決定した。「早く決まって良かったですね。どちらでも大丈夫でしたけど、良い準備ができると思いますから」。自信の裏付けは、選手たちの姿にある。
2日後に始まる決戦に向け、13日はナイター練習を実施。活気ある声と引き締まった空気の中、それぞれが黙々と状態を整えた。「みんなも準備順調だしね、あと2日後ですか。始まりは決まっていますからね」。浮足立つことも、肩に力を入れることもない。信頼するナインに目を細めた。
DeNAとはCSファーストステージで過去4度対戦し、互いに2度ずつファイナルステージ進出を決めている。昨年は本拠地甲子園で迎え撃つも連敗で敗退。DeNAはそのまま日本一へ突っ走った。今年は勝ち上がった勢いのまま乗り込んでくる。「何もそこに興味を示さないことですね。自分たちの野球をする。これは常に同じだと思います。気にする必要がないです」。相手のムードを意に介さず、どっしりと構えて、その勢いを飲み込むだけだ。
「あとはタイガースのファンがチームを盛り上げてくれれば。力を借りるわけではないですからね、一緒に戦っていますから。その声に乗せて選手たちを後押ししてほしい」。声援の準備もバッチリのはず。リーグの頂点に立った戦い方を再び見せつける。【磯綾乃】