【広島】通算134Sの栗林良吏が来季先発転向「球種も豊富、クイックもできる」と新井監督明言

巨人戦で力投する広島栗林(2025年9月撮影)

守護神が先発転向へ。みやざきフェニックス・リーグを視察中の広島新井貴浩監督(48)が、栗林の来季先発転向を明言した。「昨季終了後も考えはあった。もともと社会人でも先発をしている。チーム事情から抑えになったけど、球種も豊富だし、クイックもできるし、フィールディングもいい。これまでは1球も無駄にできなかったけど、いい意味で遊びができるようになれば投手としての幅も広がると思う」。今季終了時に本人にも伝えたという。

栗林はトヨタ自動車からドラフト1位で入団した1年目の21年から抑えを任された。同年の東京五輪の野球日本代表に選ばれ、守護神として金メダル獲得に貢献。1年目から37セーブ、防御率0・86の好成績を残した。昨季は球団記録に並ぶシーズン38セーブを達成。昨年10月に右肘の「関節鏡視下骨棘(こっきょく)切除術」を受け、今季まで積み重ねたセーブ数は歴代23位の134個。ただ、今季途中からは抑えではない役割を務める登板が続いた。

一方で今季の広島は、先発防御率3・42と、昨季の2・77から悪化した。最多勝利は床田の9勝と、2桁勝利投手がいなかったのは93年以来32年ぶり。1軍だけでなく、2軍の先発投手が安定しなかったことも1軍の先発運用に影響した。

先発の駒不足の中で、投手として総合力の高い栗林が抑えではない中継ぎ登板が続く状況は、チームにとっても、個人にとってもプラスではない。社会人時代まで先発経験があり、適性もある。入団から広島のブルペンを支えた右腕が、来季はきれいなマウンドで勝負する。

◆栗林良吏(くりばやし・りょうじ)1996年(平8)7月9日生まれ、愛知県出身。愛知黎明-名城大-トヨタ自動車を経て、20年ドラフト1位で広島入り。21年は53試合で0勝1敗37セーブ、防御率0・86。セーブ機会での失敗が1度もなく、新人王を受賞。同年の東京五輪でも守護神として金メダル獲得に貢献した。昨季は球団タイの38セーブを記録。入団から今季まで5年連続2桁セーブを挙げ、通算134セーブは歴代23位。177センチ、88キロ。右投げ右打ち。

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