<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク3-9日本ハム>◇第4戦◇17日◇みずほペイペイドーム
CSのファイナルステージ突破に王手をかけているソフトバンクが2連敗の足踏みだ。日本ハムに14安打9得点の猛攻を浴び、2日連続の完敗。アドバンテージを含めて3勝2敗となり、戦況がやや苦しくなってきた。決勝2ランを浴びた主砲レイエスには4戦4被弾となり対策が急務だ。さらに4番中村晃外野手(35)が一塁塁審と衝突して緊急搬送されるアクシデントに見舞われた。後頭部を強打しており、今CS中の復帰は不透明。試練を乗り越え、19日こそ2年連続日本シリーズ進出を決めたい。
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球場が静まり返った。3回2死一塁。全力疾走の中村が一塁ベースを駆け抜けた後、一塁塁審と正面衝突した。中村はグラウンドに倒れ込んだまま動けない。小久保監督や選手らをはじめ、スタンドの観客も固唾(かたず)をのんで見守った。背番号7は担架で医務室に運ばれ、救急車で病院に搬送された。
小久保裕紀監督(54)は「明日(19日)もどうなるか分からない。脳振とうの所見があるので、その精密検査です」と心配そうに言った。試合終了から約1時間半後、みずほペイペイドームに戻ってきた中村は「後頭部の打撲」と診断されたことを明かし、脳振とうの有無については「まだ分からない。とりあえず後頭部の打撲」と説明。搬送先の病院ではCT検査、MRI検査を行ったという。
審判とぶつかった際にグラウンドで後頭部を強打した。「僕も最初は何が起こったか分からなかった」。現状については「ちょっとフラフラしているな、というのはある。箇所が箇所なので、様子を見ながらという感じにはなると思います」と話すにとどめた。頭を強打したことでより慎重を期す必要があり、今CS中の復帰は不透明。第1打席でタイムリー三塁打を放った精神的支柱の4番が離脱となれば大きな痛手だ。
試合は日本ハムに力負け。先発大関らが踏ん張れず、14安打9得点の猛攻を浴びて2連敗を喫した。特に主砲レイエスには決勝2ランを含む2発3安打を献上。CSファイナルステージ4試合で4被弾を食らっている。小久保監督の表情も険しく「手がつけられない」と脱帽。完敗には「切り替えやすい」と前を向いたが、絶好調の助っ人対策は急務の課題だ。
2連勝での王手から一転、日本ハムの逆襲を食らっている。アドバンテージを含めて3勝2敗。戦況が苦しくなってきたが、2年連続の日本シリーズ進出に王手をかけている優位は変わらない。残り2戦で1試合の引き分け以上が突破条件。「勝利の方程式」も惜しみなくつぎ込める。セは一足早く阪神が日本シリーズ進出を決めている。一丸で試練を乗り越え、今日こそシャンパンファイトといきたい。【只松憲】