<東京6大学野球:早大0-1明大>◇第6週第2日◇19日◇神宮
明大が5季ぶりの優勝を飾った。4連覇を狙う早大から2連勝で、今季開幕から負けなしの8戦全勝で勝ち点4に伸ばした。木本圭一主将(4年=桐蔭学園)が5回1死二塁から左越えの適時打で先制点を生み出すと、リードを譲らす逃げ切り。次週の最終カード立大戦を待たずに優勝が決まった。
投手陣を中心とした粘りの野球が実を結んだ。春にベストナインと最優秀防御率を獲得した毛利海大投手(4年=福岡大大濠)やリリーフエースの大川慈英投手(4年=常総学院)らの奮闘で、チーム防御率は0点台と他大学を圧倒した。
今秋のドラフト上位候補の小島大河捕手(4年=東海大相模)を中心とした打線も機能し、チーム打率は3割台と安定していた。昨年大黒柱として活躍を見せた宗山塁(現・楽天)のような突出した選手はいないが、エース番号の11を背負う高須大雅投手(4年=静岡)の不在を感じさせない層の厚みが際立った。
就任1年目から戸塚俊美監督(61)は、その高い献身ぶりで選手たちに信頼される存在になった。ノッカー、打撃投手、審判を務めるほか、雨でぬかるんだグラウンドを率先して整備に励む。82歳松岡功祐コーチとともに寮で寝泊まりして昼夜問わず選手たちを熱心に指導する姿から、いつしか「戸塚さんを男にしたい」がチームの合言葉になった。
1回戦で春にノーヒット・ノーランを許した早大のエース伊藤樹投手(4年=仙台育英)を攻略して7失点。その流れに乗ったチームは一気に2連勝で片を付けた。4日後にドラフト会議を控え、「戸塚明治」が一足早く歓喜に浸った。