<東京6大学野球:早大0-1明大>◇第6週第2日◇19日◇神宮
明大が4連覇を狙う早大を1-0で破り、5季ぶりの優勝を飾った。今秋のドラフト上位候補の小島大河捕手(4年=東海大相模)は打撃では今春途中から13試合連続安打となる1安打を放ち、守備では4投手をリードして無失点リレーに導いた。攻守で存在感を発揮し優勝に大きく貢献した。立大は6-2で慶大を下し、1勝1敗とした。
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いつもは冷静な小島も、待望の瞬間につい取り乱した。最後の打者を空振り三振に仕留めると、マスクを脱いでマウンド上へ駆け寄った。大川慈英投手(4年=常総学院)と抱き合うつもりが、お互いの呼吸が合わずゴツン。「うれしかったのが一番ですが、大川とぶつかってしまったので痛かった」とニヤリ。痛みととともに思い出すだろう勝利の味。紫紺の戦士たちがついに栄冠を取り戻した。
「打てる捕手」の呼び声が高いドラフト上位候補だが、この日活躍が光ったのは守備だった。「普段厳しいことを言ってきましたが、神宮では思い切り投げてこいと言っています。打たれたらキャッチャーの責任だから」。計4人の投手を巧みにリードしながら完封勝利に貢献。チーム防御率0点台の投手陣を支える働きに、戸塚俊美監督(61)も「結果が全てを物語っている」とたたえた。
東海大相模2年の冬に門馬敬治監督(55=現創志学園監督)から「キャッチャーをやってみろ」と言われ、セカンドから守備位置を変更した。打球処理から配球を考えるに至るまで最初は戸惑いの連続だったが、先輩に教えてもらいながら1つ、1つ克服。野球選手として新たな可能性を与えられ、「今思えば分岐点」と捉える転機となった。
打つ方でも3回に一塁への内野安打を放ち13試合連続安打をマークし、今季打率を4割2分9厘とした。5季ぶりの優勝を引っさげ、23日のドラフト会議では最長記録を更新する同一チームからの16年連続の指名を待つ。【平山連】