待ちに待った運命の日。プロ野球ドラフト会議が今日23日に行われる。東北の高校からは5人、大学からは13人がプロ志望届を提出。仙台大の平川蓮外野手(札幌国際情報)や、東北福祉大の桜井頼之介投手(聖カタリナ学園)らが上位候補に名を連ねる。
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まさに逸材。仙台大の平川は走攻守がそろう、両打ちのパワーヒッター。全国最多41度の夏の甲子園出場を誇る北海(北海道)の平川敦監督(54)を父に持つが、「父を倒す」とライバル校へと進んだ。同校では「4番エース」だったが、仙台大では野手に転向。メインは外野手だが、内野手もこなすマルチプレーヤーだ。
2年秋からは両打ちとして頭角を現した。187センチ、93キロと恵まれた体格のうえ、左右どちらでも1発が期待できる。さらに、今年は50メートル5・9秒の走力を生かし、走塁にも力を入れた。春は7盗塁、秋は13盗塁で最多盗塁賞に輝いた。秋は、4本塁打含む22打点をあげ、最多打点賞、最多本塁打賞、ベストナインも獲得。最後まで圧倒的な能力を見せつけた。
今年6月の全日本選手権で4度目の日本一に輝いた東北福祉大からは4人がプロ志望届を出した。エース桜井は175センチ、66キロと小柄な体格ながら、最速153キロを誇る右腕。同選手権では4戦に登板。連投となった福井工大との決勝では、1失点完投。防御率1・96で最優秀投手にも選ばれた。リーグ戦では春に続き、秋も最高殊勲選手賞を獲得するなど、チームを2季連続優勝に導いた。
堀越啓太投手(花咲徳栄)は2度目の挑戦。高校時代には指名漏れを経験も、下は向かなかった。球速アップに力を入れ、同校卒業まで150キロの大台に乗せた。大学1年時の全日本大学野球選手権では、同年大会最速の154キロをマークし、鮮烈デビューを飾った右腕。2年冬には非公式ながら最速164キロを計測。この秋は登板がなかったが、東北の豪腕は大きな可能性を秘める。
運命が変わる1日。最善を尽くした男たちが吉報を待つ。