<日本シリーズ:阪神1-2ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園
両リーグの最優秀防御率投手の投げ合いで先にマウンドを降りたのは、セの右腕だった。阪神才木浩人投手(26)が6回途中、ソフトバンク打線に逆転を許して降板した。1-1で迎えたこの回、先頭の柳田に右前打。周東に送られ、続く柳町に適時三塁打。この1点が決勝点になった。
「2点目がちょっと悔しい感じで取られてしまった。最初の1点を守りきれなかったので、それがすべてですね」
立ち上がりは圧巻だった。対決前から警戒していたソフトバンクの上位打線を、全7球ストレートで圧倒。柳田は初球で二塁ゴロに打ち取り、26日の第2戦で5安打を放った周東を3球三振。柳町は遊ゴロと3者凡退に抑えた。
佐藤輝の先制打で1点の援護をもらい、粘りに粘った。3回2死一、二塁で周東を空振り三振。ソフトバンク戦は過去2度、交流戦で先発し、計12イニングを1失点。相性通りの粘投も、ソフトバンク打線はやはり手ごわかった。
4回1死で打席に迎えた山川にスライダーを捉えられ、バックスクリーン左に飛び込む同点ソロにを浴びた。「ちょっと真ん中ぎみに行っちゃって。自分の投げミスというか、実力不足というところかなと思います」。打球の行方を見送り、悔しさをかみ殺した。それでも5回無死二塁のピンチもしのいで勝ち越しは許さず。だが6回は粘れなかった。6回1死三塁から山川を歩かせ、1死一、三塁で降板した。
ベンチの最前列で大きく目を見開き、才木はホークスナインのハイタッチを見つめ「打たれたことに対してすごく悔しいと思いますし、しっかりやり返せるように準備していきたいと思います」と前を向いた。仮に最終第7戦に投げるにしても、登板間隔は中4日。それでも才木は「しっかり準備して」と繰り返した。次回登板こそ、勝って終わらせる。【堀まどか】