<We love baseball>
しばし日本を離れる前に、最後に何を食べたいか、西武の長谷川信哉外野手(23)に尋ねたのは26日のことだ。
「食べ納めはラーメンっすかね、やっぱりね。たぶん向こうではジャンクフードが多くなりそうな気がします」。28日、ニューヨークへ飛んだ。乗り継いでプエルトリコへ向かう。12月中旬までウインターリーグに参加する。
海外は2度目だという。「小6で野球の選抜で台湾に一度行って。その時は食とか空気感とか、ちょっと苦戦しましたね」。実は昨オフもプエルトリコ行きの可能性があったが「枠が埋まってしまったみたいで。今年もあったので『ぜひ行きたいです』と」。今季は自身初の規定打席に到達したが関係ない。「ずっと1軍にはいましたけど、まだまだレベルも足りてないですし」と冬の戦いへ。
動作解析を行い、その成果とともに10月のフェニックスリーグに参加した。18打数10安打。「自分でも納得できる打球のヒットが半分くらいはあったので」と良き手応えのまま異国修行へ。野球も文化も楽しみ。それにもう1つ。「ネビンたちの気持ちも知れるじゃないですか。外国人として行くので」。青春から青年への端境期。愛犬との別れもあった。大きく動いた1年を経て「もっと器の大きな人間に」と誓う。カリブ海で実りある日々を。「今年も1年間ありがとうございました」。別れ際、そう頭を下げてくるすがすがしい若者が、未知の冒険に挑む。【金子真仁】