<日本シリーズ:阪神1-2ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園
甲子園で待っていた虎党の大歓声が、しぼんでしまった。26日の第2戦で2ケタ失点を喫し、迎えた本拠地で逆転負けで連敗。阪神藤川球児監督(45)は「明日、また勝負をしっかりと、勝ちがこちらに向くように、また精いっぱいやるのみです」と話し、第4戦こそ聖地のファンを沸かせるつもりだ。
チャンスはつくったが、あと1本が出なかった。1点を追う7回、敵失で小幡が出塁し、盗塁と相手の捕逸で1死三塁の絶好機。しかし近本、中野が連続三振に倒れた。8回も2死から大山が死球で出塁し、島田の右前打で一、三塁としたが、最後は坂本が遊ゴロ。4回から6イニング連続で得点圏に走者を進めるも、まさかの11残塁。最後までホームを踏むことはできず「スミ1」に終わった。
打線の粘りは次戦につながるかと問われた指揮官は「全てですね。短いようで長いですから。あした、しっかりと戦うと。それに尽きますね」と答えた。この日は序盤から迷わず策を打った。
この日「6番中堅」で起用したのは、日本シリーズ初出場となった豊田寛外野手(28)。しかし、3回の守備で牧原大の左中間への打球を追い切れず、中堅近本とお見合いする形で二塁打にした。直後の4回の守備からは、左翼を熊谷に交代。負けられない短期決戦で、すぐにカードを切った。
6番にはこの日、豊田から熊谷、ヘルナンデス、島田とすべて異なる4人が打席に入った。スタメンも第1戦から島田、高寺、豊田と異なる顔ぶれが続く。ここにはまる「ラッキーボーイ」は出てくるか。藤川監督は「勝負は続きますからね。またあしたもしっかりと戦うと。それですね」と強調した。まだ1勝2敗。虎の底力を見せる。【磯綾乃】