西武の広池浩司球団本部長(52)は宮崎・南郷での秋季キャンプ視察の合間、一時帰京した。
ドラフト1位の明大・小島大河捕手(22=東海大相模)への指名あいさつを行うためだ。その本部長がうれしそうに言う。
「私も南郷に行ってきましたけどね、古賀も目の色を変えてやっていましたので。これはいい刺激が入っているなと思いました。すばらしい表情をしていたので」
正捕手に近い働きをしてきた古賀悠斗捕手(26)への「即戦力捕手のドラフト1位」という強烈なメッセージ。固定か併用か。本部長は「そこはもう(春季)キャンプの姿を見て、ですね」と、早くも来春キャンプでの激しい競争に期待を高めている。
スカウト転身1年目、担当の阿部真宏スカウト(47)は「バッティングに関しては本当に大丈夫だな、というところがあります」とコンタクト能力を中心に、すでに1軍でやっていけるという評価をしている。
上位打線は固まりつつある。小島であれ古賀悠であれ、下位打線に入る捕手がもっと打てれば、課題の得点力にも変化が起きる。
打てる捕手-。指名あいさつを受けた小島も「今は(西武に)いないですけれど、森友哉選手はバッティング良くて捕手もできて、っていうすごい方なので、自分もそのような選手になれるように」と自身の未来図に掲げている。
今はオリックスに移籍した森は西武時代、背番号10だった。小島と同じ東京6大学野球リーグの慶大から「打てる捕手」として95年逆指名で入団した高木大成捕手も、背番号10でプレーした。
右投げ左打ちの打てる捕手-。この日、球団からの背番号提示はなかったというたものの、小島も少年野球時代にキャプテンとした付けた「10」に思い入れがあるといい「いつか背番号を自分で決められるくらいの選手になれるように」と大成を夢見ている。
秋の東京6大学リーグを制し、11月の明治神宮大会で大学4年間の有終の美を飾りたい。「そこに向けてやっています。またここから心と技術を成長させて、1月に臨めればと思います」。10月の小島大河より大きくなって、次のユニホームを着る。【金子真仁】