【阪神】「もう始まっている」藤川監督「右速球派中継ぎ育てる責任と恩義」直接指導でチーム強化

オーナー報告を終え記者会見で笑顔を見せる阪神藤川監督(撮影・加藤哉)

星野流で自ら育て上げる。阪神藤川球児監督(45)が10月31日、大阪市内の阪神電鉄本社で秦雅夫オーナー(68)にシーズン終了の報告を行った。日本一は逃したが、史上最速で2年ぶりのリーグ優勝を達成。「まだまだ完成はしていないと思います。まだまだゴールではないです」。戦いの余韻に浸る間もなく、指揮官はチームとしてさらなる進化を誓った。

1日から始まる高知秋季キャンプに向けて、強化方針を示した。「課題は、右の速球派リリーフ投手たちの台頭」。シーズン最終戦となった前夜の日本シリーズ第5戦は、ブルペンに先発の柱2人が待機していた。「村上、才木がベンチ入りしていたところに、チームの生え抜きの右のリリーフ投手たちを育て上げる責任がある。まずはそこが一番です」。

自身も高卒から育ててもらった恩がある。ドラフト1位で99年に入団し、プロ4年目に就任した星野監督に熱く指導を受けたという。「自分は星野監督にそういう指導をいただきましたから。激しい指導ときっかけと。それは危機感もそうだし、何年間かかかると思いますけど、必ずその中で出てくる選手を間違いなく出せますから」。

シーズン中は選手への指導はほとんど担当コーチに任せていたが、2年目の秋は自ら積極的に動くつもりだ。プロ1年目を終えた工藤や木下、石黒ら候補はたくさん。「自分がやらなければなと」。新戦力を見いだすために、直接指導へ鼻息は荒い。

「プラス野手の方に目を向けると、まだまだキャリアのない選手たちがいます」と貪欲にチーム強化に動く。「成功の後にはもっとハードルが高くなる。2026年が待っています。それはもう始まっていますから。ゴールがないです」。自ら原石を磨いてリーグ連覇、日本一奪還への力を育てる。【磯綾乃】

◆阪神の新たな右の生え抜きリリーフ候補 ルーキー工藤は開幕前に支配下登録を勝ち取った最速161キロ右腕。藤川監督がCS前に珍しく自ら指導した。同じく新人の木下は今季11試合に登板。2年目の石黒は制球力が持ち味で、1軍未登板の津田は2軍で実績を積む。変則の岡留、力強い直球が武器の椎葉も控える。育成2年目の松原は、横手気味のダイナミックなフォームで面白い存在。

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