“発祥の地”から「ブンブン丸2世」を育成する。ヤクルト池山隆寛新監督(59)が、2日からスタートする秋季キャンプ地の愛媛・松山入りした。現役時代も自主トレを積んだ場所。「僕が初めて30本塁打を打った年(88年)の自主トレの場所で、思い出深い町。ブンブン丸発祥の地と言っても過言ではない」と懐かしい空気をかみしめた。
理想は「打ち勝つチーム」を掲げる。世界最高峰の戦いにも、あらためて1発の力を再確認した。ワールドシリーズもここまでの6試合中、3試合の決勝点が本塁打。池山監督は「一振りで点数が入るのはすごい魅力的。ワールドシリーズを見ていても、やっぱり流れを変える。一振りで流れを変えられる選手は、1人でも2人でも多ければこしたことはない。そういう選手を作り上げられるように頑張っていきたい」。内山、北村恵、鈴木叶、田中陽、モイセエフら強打者候補を力強く鍛えていく。
キャンプでは自由を与え、自覚を求める。「量より質を高める」と個別練習を重視。「今年は弱かった。選手たちはホップ、ステップで来年、ジャンプできるような時間にしてもらいたい」。17日の打ち上げまで、有意義な時間を送ってもらうつもりだ。
オフには主軸の村上がメジャー挑戦する。打ち勝つ理想を体現するには新戦力の台頭が欠かせない。打撃コーチ時代には山田に左足を高く上げる打法を指導し、長打力を開眼させた指揮官。フルスイングを受け継ぐ者を育てていく。【上田悠太】