阪神球団本部プロスカウト部長で、タイガースWomen監督・木戸克彦氏(64)、今年まで社会人のセガサミー監督を務めた元広島・西田真二氏(65)が2日、出身校にあたる大阪・富田林市のPL学園で、トークイベントに参加した。
春夏合わせて7回(春3、夏4)の甲子園Vを達成した名門。この日は同学園の創立70周年を節目とする数々の催しが行われ、その一環として、全国に名を知らしめた「逆転のPL」の立役者で、バッテリーを組んだ2人が登場した。
特に、1978年(昭53)の夏の甲子園大会で、山本泰監督(旧姓・鶴岡)が率いたPL学園は、準決勝で中京(愛知、現中京大中京)、決勝で高知商(高知)を破って、同高に初優勝をもたらした。いずれも逆転勝ちのミラクルだった。
当時の主将だった木戸氏は「最初は慣れない寮生活で、1年生、2年生のうちはしんどかったし、苦労もありましたが、自分のためと思って必死でした。周りの方に野球環境を整えてもらったので感謝しています」と振り返った。
約20年ぶりの母校訪問で、エースで4番だった西田氏は「わたしも二刀流だったんです。完投が当たり前の時代で、木戸のミットめがけて投げていました。最後まであきらめてはいけないこと、耐えることを学びました」と感慨深げだった。
当時の全国制覇について、木戸氏は「勝ったことだけは覚えていますが、優勝旗をもって場内一周したことなど、ほとんど覚えていないんです。それぐらいヘトヘトでした」と回想すると、西田氏は「木戸とバッテリーで優勝したのがすべてです」と話した。
PL学園は16年限りで活動停止。西田氏は「ぼくたちの後は桑田、清原、また立浪らが伝統を引き継いでくれました。でも野球部が復活しないのはさみしい」ともらした。最後は木戸氏が「素晴らしい高校時代、大事な青春時代、それは胸を張って言えます」と締めくくった。