ソフトバンク王貞治会長(85)が5日、南海ホークスのレジェンド、広瀬叔功氏の逝去を悼んだ。この日、福岡市内の球団事務所を訪れた王会長は、広瀬氏との思い出をしんみりとした口調で話した。
「一緒にヨーロッパ旅行に行ってね。広瀬さんは飛行機が苦手でね。僕はすぐ寝ちゃうんだけど、隣の席でずっと窓の外を見ていてね」。1964年(昭39)オフに、南海の鶴岡監督、阪神の吉田義男氏とともにヨーロッパ旅行したときのことを回顧。リーグは違ったものの、通算2157安打を放ち、歴代2位となる596盗塁の俊足巧打の選手だった広瀬氏を「広瀬さんは野村さんとはまた違って、天才肌だった」と懐かしんだ。今年6月には巨人時代の盟友でもあった長嶋茂雄氏も死去。「こういう話が多くなると嫌だね」。また1人、昭和の名プレーヤーが去り、寂しさを隠しきれない様子だった。