NPB来季新設「長嶋茂雄賞」とは…榊原C「ハンク・アーロン賞に近い」選考委員は文化人も検討

長嶋茂雄さん(2021年10月撮影)

国民的スターの功績を後世に伝えていく-。日本野球機構(NPB)は10日、巨人の終身名誉監督で今年6月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの名を冠した「長嶋茂雄賞」を新設すると発表した。来季から実施され、26年シーズン以降、NPB所属の野手の中から、プレーだけでなく人々を魅了する姿勢で球界発展に寄与した選手を毎年1人選出する。

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「長嶋茂雄賞」の創設は、この日の理事会で12球団全会一致で承認された。表彰対象は、公式戦およびポストシーズンで走攻守で顕著な活躍を見せ、ファンの心を動かすプレーで日本プロ野球の価値向上に貢献した野手となる。沢村賞のような成績の基準は設けない。

榊原定征コミッショナー(82)は「長嶋さんは成績だけでなく、その立ち居振る舞いや情熱でファンを魅了した。プロ野球の地位を押し上げ、経済発展にまで好影響を与えた国民的スターだった。彼が築いたプロ野球の魅力を次世代に伝える賞にしたい」と強調した。また「ハンク・アーロン賞に近いかなと思う。ただ、単なる記録だけでなく、100年後も200年後も長嶋さんの記憶が続く賞であってほしい」と話した。

日本のプロ野球で個人の名前がつく賞は、先発投手に贈られる「沢村栄治賞」、球界発展への貢献をたたえる「正力松太郎賞」に続き3つ目。沢村賞は読売新聞社制定だが、正力賞はNPB、読売新聞社、日本テレビ放送網の3者によるもの。長嶋賞も同じ3者による制定で、NPB中村勝彦事務局長(58)は「長嶋さんの功績を球界全体でたたえたいということで正力賞と同じ座組みになった」と話した。

選考委員はプロ野球OBを中心に4、5人で構成される見通しで、文化人らの参加も検討されている。日本シリーズ終了後に選定され、表彰式は「NPBアワード」で行われる。記念品、メダル、副賞300万円が贈られる。

MLBでは、投手の「サイ・ヤング賞」、打者の「ハンク・アーロン賞」、指名打者の「エドガー・マルティネス賞」、ポストシーズンでの活躍に贈られる「ベーブ・ルース賞」、さらには社会貢献をたたえる「ロベルト・クレメンテ賞」など多彩な功労賞が存在する。日本球界でも名を残した偉人の功績を形として残していく。

中村事務局長によると、ご遺族も快諾しているという。榊原コミッショナーは「第2、第3の長嶋茂雄が現れ、委員が選考に悩むほどのスターが出てほしい」と期待を寄せた。【鳥谷越直子】

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