【日本ハム】実績十分左の中継ぎ島本浩也 出場機会求める伏見寅威 互いの経験値生きるトレード

島本浩也(2025年5月2日撮影)

阪神島本浩也投手(32)と日本ハム伏見寅威捕手(35)の交換トレードが14日、決まった。

日本ハムは来季に向け左のリリーフ陣補強が、急務だった。今季は上原健太投手(31)がリーグ終盤に奮闘したが、最優秀中継ぎ投手に輝いた河野竜生投手(27)がコンディション不良で8月21日の登板を最後に登録抹消され、終盤は1軍マウンドに戻れず、21年に最優秀中継ぎ投手に輝いた堀瑞輝投手(27)は、1軍登板わずか2試合にとどまった。

ベテラン宮西尚生投手(40)も8、9月は1、2軍を出入りする状況。CSは新庄監督から中継ぎ陣のアドバイザー的な役割を任されたが、投手としての登録は抹消されていた。春先にコンディションを落とし今季1軍登板がなかった福田俊投手(28)は戦力外、今季は育成契約になっていた北浦竜次投手(25)が巨人へ移籍。10年ぶりのリーグ制覇、日本一には左の中継ぎ補強は必要不可欠で、通算204試合登板と実績ある島本の獲得は、大きなプラスになりそうだ。

伏見は北海道出身の人気選手で、23年にFAでオリックスから加入。だが、今季は64試合に出場もスタメンマスクは46試合。昨季からブレークした田宮裕涼捕手(25)が今季は65試合でスタメンマスクを被り、2年目の進藤勇也捕手(24)もリーグ終盤にチャンスをつかみ、CSファイナル3試合でマスクを被った。2人の若き指令塔は来季、正捕手を争う勢いで成長を続けており、さらに打撃が武器でユーティリティー選手の郡司裕也捕手(27)、梅林優貴捕手(27)もいる。若い捕手が力を伸ばす中、来季36歳になる伏見にとって阪神へのトレードは新たなチャンスを広げる機会になりそうだ。

通算633試合出場の経験を土台にした投手とのコミュニケーション能力や絶妙な配球は、投手陣からの信頼も厚く、今季は沢村賞の伊藤大海投手(28)の14勝中10勝に貢献し、最優秀バッテリー賞にも選出された。阪神坂本誠志郎(32)、梅野隆太郎(34)とともに、最優秀バッテリー賞を取った3捕手が、セ・リーグ王者をさらに強くする。

◆伏見寅威(ふしみ・とらい)1990(平2)5月12日、北海道・千歳市生まれ。江別小3年から投手、遊撃手で野球を始め、江別一中時代に所属した札幌白石シニアで捕手転向。東海大四(現東海大札幌)、東海大をへて、12年ドラフト3位でオリックス入団。19年には左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負ったが、翌20年に復帰。22年はオリックスの26年ぶり日本一に貢献した。22年11月に日本ハムにFA移籍。今季は64試合に出場し、打率2割4分1厘、2本塁打、11打点。プロ通算633試合で打率2割3分3厘、21本塁打、142打点。182センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。

◆島本浩也(しまもと・ひろや) 1993年(平5)2月14日生まれ、奈良県出身。福知山成美から10年育成ドラフト2位で阪神入団。14年オフに支配下登録され、15年に1軍初登板。20年にトミー・ジョン手術を受け育成契約となり、22年6月21日に支配下復帰。今季は16試合の登板で2勝1敗、防御率1・88。176センチ、73キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸4500万円。

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